国際社会開発研究科は2002年度に開設され、インターネットを活用して世界中から
アクセスできる通信制大学院として、短期間に高い成果を認められてきました。
研究面では教員院生一丸となって「21世紀COE」研究の一翼を担い、
教育面では2005年度に文部科学省「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択されたのです。
これら成果と経験を基礎に、新研究科博士課程国際社会開発専攻は
「社会開発・開発教育の専門家を育成できる高度研究者・指導的専門家の育成」を目指しています。
「福祉社会」の形成に国際社会開発からアプローチする手がかりは、
制度的・社会的バリアを取り除くことを通じて、貧しい大衆・排除されていた人々も
含めて諸個人が共同的な生活能力を開花させ、市場や行政を利用し変容させながら
自らの福祉を向上させる、そうしたことを可能とする「地域社会」変化への政策的支援、にあるでしょう。
そのためには、現場と理論を往復しつつ、洞察を磨かねばならないのです。
この専攻では、通信制の特質を十二分に生かして、世界各地に住む第一線の開発実践者たちに
理論的考察の場を提供する一方、彼ら彼女らが海外の多様なフィールドを
組織的に利用しつつ自主的に研究をすすめることを、可能としています。
教員スタッフには社会開発分野の現場出身の研究者を多く擁し、
海外の有力拠点大学や各地のリソースパーソンとも提携するネットワーク型の
指導体制が築かれています。村の畦道を分け入って住民と語り合うような調査と、
ITを駆使した情報交換を組み合わせること。また全教員・全院生によるネット上の討論と、
世界各地でなされる対面集中型の研究指導を結びつけること。これらが、本専攻が用意する研究環境です。

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