3 取組の実施計画等について
(1)取組の全体スケジュール及び各年次の実施計画
【表3】本取組の全体スケジュール
事業 |
事業項目 | 平成21年度 | 平成22年度 | 平成23年度 | |||
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後期 | 前期 | 後期 | 前期 | 後期 |
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スタンダード きょうゆう プログラム |
スタンダード学習プログラム | 入門 | ◎「日本福祉大学入門」 制作 |
<科目開講> | (プログラム 効果検証) |
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基礎 | ◎基礎スタンダード ガイドブックの制作 ◎初任者教員研修 *入口教養の検討・計画 *次年度新任教職員 研修計画 *教職員ニーズ調査 |
◎全学教養教育開始 ◎初任者教員研修 ◎新人職員研修実施 |
<基礎ガイド ブック発行> ◎既存オンデマンド 科目のコンテンツ追加 *在職全教職員の オンデマンド科目受講開始 |
<追加コンテンツ開講> ◎初任者教員研修 ◎新人職員研修実施 |
(基礎プログラムの 効果検証)*在職全教職員 オンデマンド科目 受講完了 |
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上級 | ◎上級スタンダード ガイドブックの制作 ◎学長講義プレ実施 と次年度準備 *出口教養等検討計画 *全学FD教授会計画 *職員会議研修計画 |
◎全学教養教育開始 ◎全学FD教授会開催 ◎職員会議研修開催 |
<上級ガイド ブック発行><学長講義開講> |
◎全学FD教授会開催 ◎職員会議研修開催 |
(上級プログラムの 効果検証) |
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3者きょうゆう 教育 プログラム |
*職員のゼミ参加試行 | *職員のゼミ参加 ◎職員海外研修同行プログラム |
◎学内諸機関との共同した3者相乗りプログラムの実施 |
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3者きょうゆう 教育 セッション |
◎きょうゆうサロン開催 (懇談・学外) *3者によるフォーラム 懇談会 |
*3者によるフォーラム 懇談会 |
*3者によるフォーラム・懇談会 | ||||
スタンダード きょうゆう システム |
全学共通 教育センター |
(全学教育開発機構にて) ◎センター設置準備 ◎科目きょうゆう会議 (FD、年度総括) ◎FD専門人材採用 ◎全学教育開発機構報告誌発行 *スタンダード内容まとめ ◎スタンダード゙普及・紹介 |
(全学共通教育センター <センタ―運営開始>*日本福祉大学スタンダード運用基準策定 |
は平成22(2010)年度◎センター報告誌発行 | 新設) | (各種プログラム等の効果検証)◎センター報告誌 発行 |
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全学教育 きょうゆう システム |
◎教育・職員ポートフォリオのシステム、FDweb設計・開発 ◎IRデータウェアハウス設計 との連動確保 |
<IRデータウェアハウス稼働> | <教育・職員ポートフォリオシステム、FDweb稼働> | (システムの 効果検証・評価) |
(システムの改善) | ||
事業計画と評価点検の サイクル |
*各事業の評価 *事業計画の結果報告と総括・評価(全学評価委) *次年度事業計画策定 |
*事業計画の 中間総括 |
*各事業の評価 *事業計画の結果 報告と総括・評価 (全学評価委) *次年度事業計画 策定 |
*事業計画の 中間総括 |
*各事業評価 *事業計画結果報告と取組財政支援期間全体の総括報告書、ならびに評価 (全学評価委員会) *次年度以降の事業計画策定 |
【平成21年度】
取組初年度は、全学教育開発機構がこの取組を担う。学生・教員・職員の「スタンダード」の学習内容等を「日本福祉大学スタンダード運用基準」にまとめて教材化し、各種学習プログラムにて普及・徹底をはかることが、その大きな柱となる。さらに、スタンダード学習プログラムの「日本福祉大学入門」(オンデマンド科目)、基礎および上級の「スタンダードガイドブック」などの教材制作に着手する。特に、オンデマンド科目の一部コンテンツ(学長・学部長メッセージなど)については、年度内に制作を完了させる。「学長講義」はプレプログラムを実施し、次年度の開講を計画する。
また、上記のコンテンツの制作を、「科目きょうゆう会議」でのFD活動、ガイダンス担当事務部局のSD活動に位置づけて推進する。「きょうゆうサロン」は、テーマ別懇談会と学外研修会をそれぞれ実施する(今後も各年度に3〜4回実施)。また、教育に関する学生との懇談会を開催するとともに、教職員のFD・SDニーズの調査や他大学等調査、初任者教員研修と職員のゼミ参加の試行的実施などに取組む。これらの成果は、全学教育開発機構の報告誌にまとめ、その成果を広く還元する(次年度以降は全学共通教育センター報告誌として発行する)。
さらに、全学教育開発機構にて、全学共通教育センターの設置準備を進める。同センターのオフィスに必要な機器備品を整備するとともに、FDの専門人材を採用し、次年度以降の全学教養教育、FD・SDの取組について計画をすすめる。なお、学生・教職員にスタンダード教育の計画を示した冊子を作成・配布し、学習・履修の動機付けを図る。
また、nfu.jpシステムのポートフォリオシステムへの改修、IRデータウェアハウス連動のためのシステム改修、FDwebサイトなど、情報システムの設計・開発に着手する。
【平成22年度】
全学共通教育センターを新たに開設し、本取組を推進する。全学教養教育をセンターの統括のもとで進め、すべての専任教員がこの教育に参画する体制を整備していく。さらにセンターの企画・支援のもとに初任者教員研修、新人職員研修、全学FD教授会、職員会議研修を実施する。また、職員の海外研修同行プログラムと学内諸機関(図書館など)共同の3者相乗り型プログラムを開発し実施する。
「スタンダード運用基準」並びにこれに基づく「スタンダード学習プログラム」のオンデマンド科目・教材を完成させ、後期に開講・発行する。合わせて「学長講義」を開講し、「スタンダード学習プログラム」の体系を完成させる。新しい情報システムも後期より利用可能とする。なお、教育・研修体系と情報システムの完成を受け、後期から在職教職員全員がオンデマンド科目の受講を開始する(平成23年度末までに受講完了)。合わせて、既存オンデマンド科目の追加コンテンツ制作に着手する。
【平成23年度】
前年度に完成したプログラムを継続実施する。既存オンデマンド科目の追加コンテンツを前期中に開講し、学生・教職員に提供する。
取組最終年度を迎え、教育効果の総合的な検証を行う。取組全体の総括報告を行い、総合的に評価する(次年度以降も継続すべき事業と、成果をあげて役割を果たし終えた事業、改善が必要な事業を峻別する。なお情報システムは必要な改善を行う)。
(2)財政支援期間終了後の大学等における取組の展開の予定
本学構成員の力量を「スタンダード」に基づいて向上させる取組であり、財政支援期間終了後も継続する。最終年度に以後の継続を決定した事業は経常的経費にて運営する。全学共通教育センターを中心に、教員・職員のスタンダード教育への参画のあり方をモデル化し、全教員のスタンダード教育参画と職員の教育参加の拡大を図る。なお、継続する取組は、他大学でも展開可能となるようにプログラムのパッケージ化に取り組み、適宜学外への提供を図る。本学の「きょうゆう」文化・伝統に根ざした教学の姿を、学士課程教育の新しいモデルとして世に問うものである。