1. HOMEの中
  2. 教育プログラム の中
  3. 参加学生の声

参加学生の声

一覧に戻る

地域での活動がその後の研究に生きています

社会福祉学部 3年(2013年時)
阿久津 雅俊さん

―― サービスラーニングを受講してみて、どうでしたか。

 いい経験でしたね。2年生で行けたっていうことが。実習とはまた別だし、ゼミ活動としても、幅広かったし。勉強のきっかけになったと思います。NPOで活動したあとに、経験をゼミに持って帰って研究したこともすごく楽しかった。普段の授業や勉強と、NPOで学んだ内容とを合わせられたのがよかったです。ただ座って学んでるだけだと本当につまらないし。ただ座ってるだけで、自分たちでアウトプットせずにっていう。それが最近の学生の悪いとこだって言う方もいるけど…ただ、僕たちはそういうふうに育ってしまったけど、やるときはやるよ、っていうところを、サービスラーニングでは見せられたんじゃないかな、発揮できたんじゃないかなって僕は思っています。
 ゼミでの話し合いはすごく楽しかったです。いろんなNPOに行った学生が集まって、そこから興味あることをピックアップしてまた違う集団を作って発表して。その過程が本当に楽しくて、サービスラーニングをベースにして研究活動できてたなって。ウチらいい勉強したなって、他のゼミと比べても思いましたね。

 地域のNPOがどんなものなのか、知識としてだけじゃなくて、自分の目で見たものとして入ってきました。ここにはこういうものがあって、あの利用者さんがこういうところに住んでて、このNPOではああいう業務とああいう業務があって、あのNPOさんとはどういうつながりがあってね~ということが聞けたことが大きかったです。
 あと、活動先のNPOでちょうど(社会福祉士・精神保健福祉士資格取得のための)実習をしていた先輩たちがいたんです。実習とサービスラーニングの違いも分かって、自分が来年実習に行く時の心の準備ができました。

「ひだまり」での活動の様子

日本福祉大学ならではの視点で、商店街について研究してみたい

―― NPOでの活動の後は、どんな研究をされたのですか?

 いろんなキーワードが出てきて、「居場所」とか「ニーズ」とか。ニーズ、ウォンツっていう言葉が出てきたので、僕らはそこから研究を始めました。潜在的な願望の段階でウォンツっていうものがあるんじゃないかなって、それがいつウォンツがニーズになるのかなとか。そして、NPOがどんなニーズやウォンツを受け取ってどう活動しているかっていうことを研究しました。
 それは、地域に出てNPOの活動を実際に見てみて、その中でニーズっていうのがどういう風に見えたんだろうって思ったんです。ぱっと出てきたんですね。自分が出したのかみんなが出したのかわかんないんだけど。
 それで、地域から受け取ったニーズとウォンツをどう噛み砕くかっていうのがNPOの活動理念になってるんじゃないかな?って話し合って。それはたぶん、理念っていうかたちでずっと一貫してNPOにあるもので、そこから派生していく中で、ほかのNPOとのつながりができていったのかなっていうことを研究しました。

 また、サービスラーニングの活動が終わった後に中京大学で開催された「新しい公共フォーラム」という催しで、他の大学の人の前でも活動の発表をしました。
 そのフォーラムで聞いた話がベースになって、今のゼミでの研究につながっています。僕は最近商店街について知りたいと思っているんです。僕の地元が下町なので、結構商店街があるんですよ。そこで朝市とかやってて、商店街っていい場なんじゃないかと。お年寄りもいるし子どもたちも交流できるし、商店街っていうのは地域交流の場なんじゃないかなって思って。地域福祉コースに所属しているんだし、そういうふうに地域に目を向けるっていうのは大事なんじゃないかと思います。

「サービスラーニング活動報告会」で研究の成果を発表する阿久津さん

 中京大学で八事商店街について調べて、商店街を盛り上げようっていう活動をしている大学生がいると聞きました。僕たちは、商店街について日福ならではの解釈で研究していけるんじゃないかなって友達と話しているんです。まずは八事商店街で活動している学生にお話を聞きに行ったり、せっかくだから大須とか、名古屋のほかの商店街にも行ってみたりしたいですね。あと、ゼミのみんなの地元にも商店街があるはずなんですよ。そこも行ってみたいです。子ども発達学部 の生江先生も昔、半田の駅前商店街のゼミやってたよって聞いて、お話を聞けたらなって思ってます。

―― これからはどんなことにチャレンジしたいと思っていますか?

 来年は、通所介護施設で社会福祉士の受験資格取得のための実習に行きます。「サービスラーニング」みたいに、どんなところに行っても、自分で学ぶべきポイントが見つけられる活動をしたいと思っています。
 まだ将来は具体的には考えてないけれど、商店街の活性化を福祉的な視点で学んで、大手の小売りチェーンとかの企業に入るのもいいと思うし。商店街に居続けるのもいいと思うし。幅広い視野で、いろんなことをやってみたいです。

一覧に戻る

このページの先頭へ

Copyright c Nihon Fukushi University. learning center All Rights Reserved.