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参加学生の声

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地域での活動がその後の研究に生きています

社会福祉学部 3年(2013年時)
阿久津 雅俊さん

「学生の声」第1回は、昨年サービスラーニングを受講された社会福祉学部3年の阿久津雅俊さんにお話をうかがいました。バンドに、サークルに、研究活動にとアクティブな学生生活を楽しむ阿久津さん。阿久津さんは半田市のNPO法人「ひだまり」さんで活動をされたそうです。

サービスラーニングとサークル活動は、全然違うもの

―― 阿久津さんは、なぜ日本福祉大学に入ろうと考えたのですか?

 なんとなく…あまりやりたいことが分からなくて、大学年鑑みたいな厚い本の目次を見てたら、福祉かあ、って。もともと人に相談されたり、相談したり、人と話すのが好きだったし。あと、叔母が保育士だったり、母が子供会やってたり。それと、いとこが障害持ってて、っていうところから、あ、福祉かなと。
 東京出身なので、近くの大学も調べたんですけど、総合大学の中の福祉学部よりも、勉強するなら、有名で、福祉のトップ…っていうところに行ってみたいなと思ったんです。
 それと、一人暮らしがしてみたかった。東京に生まれ育って…便利じゃないですか。そんな中にずっといていいのかなって。田舎に行ってみたい、一人暮らしをしてみたいってことで日福に来ました。

 あえて言うなら、日福自体はそんなに好きじゃないなって思うんです。まず、社会福祉って「社会」って言葉がつくわりには社会と関わる機会が少ないっていうふうに思ったり、福祉以外のところに目がいってないなって思ったり。だから、僕はわりとこういうインタビューとかさせてもらう機会あるんですけど、いつも「あまり日福は好きじゃないです」ってよく言ってます。(笑)
 でも、やっぱり、周りの人間関係・・・友人関係とか・・に関しては、恵まれてると思う。いろんなところから学生が集まってるから面白いし。いじめられてたとか不登校だとか、片親だとかネグレクトにあっていたとか、いろんな経験をしてきた友達が多くて、皆から直接話を聞いて、大学に入ってから視野はすごく広がりました。

―― サークルは何を?

(持っていた楽器を指して)これは、ベース・・・フォークソング部でバンドをやってます。もうひとつ、ボランティアサークル「障害児児童問題研究会どんぐりの家」に入っています。知的障害者・自閉症の方に対して、月1回阿久比町で集まって、自分たちの考えたカリキュラムを提供する活動をしています。
もう30年近く活動しているサークルで、設立当初に「児童」だった人はもう児童じゃなくなってますよね。でも、利用者さんの間で大事な場所になっているみたいで、いろんな年代の方と関わっています。利用者さんに対して、個別にアイテムを考えたり、全体の活動のカリキュラムや遊びを考えたりしています。

ベースを持つ阿久津さん

―― それは「サービスラーニング」と似ていますよね。

 でも、サービスラーニングとサークル活動とでは、目線が全然違いますよね。
サービスラーニングのゼミの中で、NPOの活動理念の話をしたんです。地域のニーズから見えてくるものに対して、NPOは設立のための文章の中に、活動の目的が書いてあって、理念を明確に持ってるじゃないですか。NPOはそこに沿って活動している。
 大学生のサークルだと、それがゆらいでいくと思うんです。ゆらいでいくし、変化していくっていうのが強みだと思うから。そういう意味で違いはすごくあるなと思います。
 サークルには1年生から4年生までいて、福祉大学に来たての子たちの意見もあるし、社会に出る準備段階としての4年生の声もあるし。大学生のうちの4年って、すごく幅広くて充実したものだと思うんです。いろいろと問題はあるけど、各学年が意見をたたかわせたり、その案を折衷したり、社会に出る準備期間として、こういうところでも学んでいるかなと思います。

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