ただ、治療したり援助したりするだけでなく、予防や問題の解決策を考えるのも、必要じゃないですか?

その声に応える 日福の学び

研究者への第一歩は、患者さんの抱える辛い症状がなんとかならないかと思った時。

この専攻で学ぶ多くの学生さんのように、私も高校時代、部活でケガをした時、理学療法士のお世話になりました。その時、理学療法士の方はなぜ、この治療を行うのか、この治療によって症状はどうなるのか、いわゆる臨床研究に関することが気になりました。これが私の理学療法士としての原点です。病院で理学療法士として働きましたが、この時に出会ったほとんどの患者さんが、寝たきりの状態などにより、著しい筋力の低下が見られました。一刻も早く、筋力を回復させるためには、どうしたらいいのだろう。その思いが、研究者への第一歩だったかもしれません。今は、「筋肉」を主な研究テーマにしています。筋肉は運動などによって肥大し、不活動によって萎縮しますが、そのメカニズムは実はまだわかっていません。また、健常者と障害者は同じ筋肉トレーニングをすれば良いわけではありません。そこに私たち研究者が取り組む意義があります。これらの研究が、将来的に筋力の低下を防ぐ効率的な理学療法の確立につながることを期待しています。

健康科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻岩田 全広 准教授

report

臨床現場にも求められる「研究者の目」。臨床現場にも求められる「研究者の目」。

研究者とともに専門分野の研究に挑む

これからの理学療法士が、臨床現場で活躍する際に求められるのは「研究者の目」ではないか、と岩田先生は考えている。たとえば、目の前で苦しんでいる患者さんのケースを目の当たりにして、最新の実験データ(英語で書かれた論文が多い)の中から、応用できる部分をピックアップする。あるいは、臨床現場の問題について研究者の意見を聞くという知見を持つ。さらに、専門職に従事する者として、つねに最新の研究情報を入手し、学び続け、自ら向上していく姿勢を支えるのも、研究者の目である。その研究者の目を養うことができるのは、研究にも十分に力を入れることができる4年制の大学ならではといえる。

Profile

IWATA,Masahiro
岩田 全広(イワタ マサヒロ)
准教授
博士(リハビリテーション療法学:名古屋大学)

名古屋大学医療技術短期大学部卒業(2000)
名古屋大学医学部卒業(2002)
名古屋大学大学院医学系研究科博士前期課程修了(2004)
名古屋大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(2007)
広島大学大学院助手(2006~2007)
医療法人羽栗会老人保健施設羽栗の里理学療法士(2007~2008)
日本福祉大学赴任(2008)