カンボジアの貧しい村の子どもたちを救いたい。

その声に応える 日福の学び

協力したいと思う人々の現実に寄り添うことから始める。

カンボジアの小さな村で暮らす人々は、私たち日本での生活と比べると貧しく思えます。では、「貧しい」とはどういうことでしょう。1日1ドル以下で暮らしているから? 1日3食食べられないから? 便利なモノが少ないから? 彼らの貧しさについて考える時、たとえばその村の一員として、その村の生活を数ヶ月にわたって体験してみる方法があります。人間関係にどっぷりはまり、同じものを食べ、同じ仕事に参加し、五感を駆使して、そこで暮らす人々を理解します。そうすると、そこで生きている人たちは、必ずしも自分たちのことを貧しいとは思っていないことがわかってきます。そこには長年にわたって培ってきたさまざまな工夫があり、生き方があります。単に「貧しい」と言い切れない、多様な暮らしが見えてくるはずです。自分が生きてきた社会の価値観で答えを出そうとするのではなく、相手の立場に寄り添って考え、ものごとを判断することが大切です。押し付けではない、与えるのでもない、あくまでもその村の人々が主役となる「協力」のカタチを考える鍵が、そこにあると思います。

国際福祉開発学部国際福祉開発学科小國 和子 准教授

先入観にとらわれることなく、
これからの新しい国際協力をめざしましょう。

たとえば、世界経済フォーラムが、発表している2014年における世界男女平等ランキングの結果。142カ国中、日本は104位と低迷しています。対してフィリピンは9位。安倍政権が成長戦略として「女性が輝く社会」を掲げているにも関わらず、です。
また、こんなデータもあります。実質経済成長率。2014年度には-0.9%とマイナスを記録しました。やはり低迷しています。一方、インドネシアの近年の推移を見ると6%~5%台、カンボジアは近年ほぼ7%台で推移しています。
このようなデータを見ても、日本とアジア諸国との関係が明らかに変わってきていると感じます。もはや「日本は豊かな先進国で、途上国は貧しい」、などといった一面的なイメージは過去のものでしょう。先入観にとらわれることなく、自分の目で、顔の見える友人関係をつくり、お互いが学び合うような国際協力をめざしたいものです。

インドネシア、カンボジア、日本の実質経済成長率

※出典 世界の経済・統計 情報サイト「世界経済のネタ帳」より

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国内外のさまざまな人のしあわせを考え、自ら動く。国内外のさまざまな人のしあわせを考え、自ら動く。

1年次に参加するカンボジアでのフィールドワーク

小國先生のゼミでは、先生の勧めもあって、ほぼ全員がフィールドワークに出かけ、卒業論文をまとめる。テーマは、在日外国人の日本語教育、スポーツを通じた外国人との交流、フィリピン女性への支援などさまざま。学生たちは問題を理解するために、場合によっては何ヶ月も対象となる問題に寄り添い、体験的理解をする。なかには休学してフィリピンへ行った学生もいる。世界各地のさまざまな文化や歴史的背景を持つ人々とつながり、自分らしくしあわせに生きたいというお互いの思いを尊重し合い、実現に向けて動き始める。それが先生とともに国際福祉開発学部で学ぶ「ふくし」である。

Profile

OGUNI,Kazuko
小國 和子(オグニ カズコ)
准教授
博士(学術:千葉大学)

千葉大学文学部卒業(1993)
千葉大学大学院人文社会科学研究科修了(2003)
国際開発センター調査部(1993~1994)
青年海外協力隊派遣(インドネシア)(1994~1996)
青年海外協力隊農村開発プロジェクト派遣(シニア隊員)(1998~2000)
福井県医師会看護師専門学校講師(2003)
国際協力機構専門家としてカンボジア派遣(農民組織・参加型開発)(2003~2006)
日本福祉大学大学院国際社会開発研究科非常勤講師(2006~2008)
東京大学大学院新領域創成研究科 非常勤講師(2007~)
日本福祉大学赴任(2008)