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介護職への転職に役立つ資格まとめ|資格を取得するメリットは?

2024.06.17
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高齢化が進む現在、介護職への需要はますます高まっています。
この記事では、介護職への転職を検討している方に向けて、役立つ資格を紹介します。
資格取得のメリットや、未経験者が取得できる資格、キャリアアップに役立つ資格について細かく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

介護資格を取得するメリット

介護業界への転職を考える際、資格の取得にはいくつかメリットがあります。この見出しでは、介護資格を取得する具体的なメリットについて解説します。

介護知識や技術を体系的に学べる

介護資格を取得することで、専門的な介護知識や技術を体系的に学べます。資格講座では、現場で必要な理論と実践的なスキルをバランスよく学べるので、未経験者も安心して介護業務に取り組めます。例えば、後述する介護職員初任者研修では、基本的な介護技術や認知症について学ぶほか、実習を通じて実際の現場での対応方法を身につけます。

応募可能な求人が増える

資格があれば、応募できる求人の幅が広がります。介護職の求人は多くの場合、応募要件に資格の有無を定めており、資格を持っていることで応募のチャンスが増えます。
また、履歴書に資格のことを書けるため、選考の場で自身のスキルをアピールしやすくなります。例えば、介護職員初任者研修の保有を条件にしている求人は多く、資格を持っていれば多くの求人に応募できるようになります。

現場でできる仕事が増える

介護資格を取得することで、現場でできる仕事の幅が広がります。資格を持っていると、専門的な介護技術を持つことが証明されるため、より高度な業務が可能になります。例えば、介護福祉士の資格を持っていると、食事や入浴といった基本的な介助だけでなく、医療的ケアや認知症ケアの指導なども行うことができます。

キャリアアップが目指せる

資格を取得することで自身の専門性を高められるため、昇進や転職の際に有利になります。例えば、介護の仕事は資格の有無によって行える業務が分かれており、より高度な資格を取得することで段階的にキャリアアップができるようになっています。
資格があれば、より理想のキャリアが目指せるといえるでしょう。

【未経験者向け】介護業界への転職に役立つ資格

介護の資格は、現場での就業経験が取得条件になっているものもあれば、誰でも取得できるものもあります。この見出しでは未経験者が取得できる基本の資格を紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、初めて介護職に就く人向けの基本的な研修で、介護の基礎を学ぶための資格です。この研修を通じて、介護に必要な基礎的知識と技術を体系的に学ぶことができ、実務に即したスキルを身につけられます。
介護職員初任者研修を取得すると、身体介護ができるようになります。例えば、食事や入浴、排せつなどのサポートが可能となります。
介護職員初任者研修を取得するための条件は特にありませんので、多くの人が挑戦しやすい資格です。民間のスクールで受講し、資格を取得することができます。資格取得のためには、介護施設や専門学校での座学と実習を組み合わせた研修コースを受講し、修了試験に合格することが必要です。研修の期間は約1カ月から3カ月です。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修では、介護技術や認知症、医療的ケアなど、介護職に必要な知識や技術を学べる研修です。この研修は介護職員初任者研修の上位に位置しており、学習する内容もより専門的になります。
介護福祉士実務者研修は医療ケアの基本や認知症対応、さらには福祉用具の扱い方など、より実践的な知識と技術を身につけることができます。具体的には、経管栄養やたん吸引といった医療的ケアの基本を学びます。
介護福祉士実務者研修を取得するための条件は特にありません。民間のスクールで受講し、取得が可能です。講座は座学と演習の両方を行い、研修期間は介護職員初任者研修より長めで、最長で約6カ月かかります。ただし、カリキュラムの一部が介護職員初任者研修と重なっているため、既に初任者研修を修了している人は研修期間が短縮される場合もあります。
さらに、この研修を修了することで、後述する介護福祉士を取得するための受験資格が得られます。これは、キャリアアップを目指す人にとって大きなメリットとなるでしょう。

【キャリアアップ向け】介護業界での転職に役立つ資格

介護業界でさらなるキャリアアップを目指そうとする場合、より難しい資格を取得する人が多いです。取得条件に一定期間の業務を経験していることが定められているため、転職してから取得することになりますが、将来のキャリアのためにも高度な資格について学んでおきましょう。

介護福祉士

介護福祉士は、介護に関する幅広い知識や技術があることを証明する資格であり、介護に関する資格の中で唯一の国家資格です。この資格を持つことは、専門的な知識と高い技術を持っていることの証明となり、所有している人の給与水準も高い傾向にあります。
介護福祉士の試験を受けるためには受講条件が定められており、この条件を満たした人だけが資格試験を受けられます。代表的な受講条件として、実務経験ルートがあります。このルートでは、福祉施設などで3年間勤務し、なおかつ介護福祉士実務者研修を取得すると受験資格を満たせます。
ほかにも養成施設ルートがあります。具体的な条件は介護福祉士養成施設での厚生労働省が指定するカリキュラムの履修です。このカリキュラムの履修には1年から2年程度かかりますが、修了することで受験資格が得られます。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は、専門的な介護実践力とマネジメントスキルを証明する資格であり、介護福祉士の上級資格として位置付けられています。介護福祉士がさらなるキャリアアップを目指すために、この資格を取得するケースが多いです。介護福祉士とは異なり、認定介護福祉士は民間資格に分類されます。
この資格を取得することで、介護の業務に加えて、現場のマネジメントや人材育成、他の職種との連携において求められるスキルが身につきます。具体的には、チームの指導や教育、さらにケアプラン(介護サービスの利用計画)の作成といった総合的な役割を果たすことが可能になります。
認定介護福祉士の資格を取得するためには、まず介護福祉士の資格を持っていることが前提となります。そして、5年以上の実務経験が求められることから、介護現場での多くの経験を積んだ人向けの資格です。
認定介護福祉士の取得にあたって試験はないものの、養成研修を履修することが必要です。養成研修を履修した後は、資格を運営している機構に申請を出して、認定介護福祉士の資格を取得することができます。

ケアマネジャー(介護支援専門員実務研修受講試験)

ケアマネジャー(介護支援専門員実務研修受講試験)は、ケアマネジャーとして従事するための能力を証明する重要な資格です。ケアマネジャーは、ケアプランを作成し、利用者とその家族の相談に応じる役割を担います。この資格があれば、介護サービスの計画作成に加え、医療機関や各種施設との連携を図れるようになります。
ケアマネジャーの資格を取得するためには、試験に合格しなければなりません。受験条件は複数あります。例えば代表的な例として、介護福祉士の資格を取得し、その後介護業務を5年以上経験していることが挙げられます。したがって介護福祉士の資格を取得する条件と合わせて、計8年間の業務経験が必要です。ほかにも、特定の医療資格や介護資格を所有し、同じく5年以上勤務した経験があれば受験可能です。
ケアマネジャーの資格試験は毎年かなりの難易度を誇り、合格率は低めです。2023年度に実施された試験の合格率は21.0%でした。
【出典】第26回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00010.html

介護資格を取得してキャリアアップを目指そう

この記事では介護に関係する資格を紹介しました。資格を取得することで、転職市場での価値を高められるほか、介護業界で必要な知識を体系的に理解できます。
介護業界の経験がない人が取得できる介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修は、民間のスクールで研修を受けるところから始まります。まずは通える範囲で研修が受けられる場所があるか探してみてください。
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