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第17回 高校生福祉文化賞エッセイコンテスト

入賞作品

学長メッセージ

第21回高校生福祉文化賞エッセイコンテストに、全国各地および海外の高校生の皆さんから5,060点という多数の作品を応募していただきました。

今を生きる高校生たちが「わたしと福祉」というテーマで、日常のくらしの中にある「福祉」を切り取り、一人ひとりの想いを800字という世界の中で、見事に表現してくれました。応募してくれた高校生の皆さんに、心よりお礼を申し上げます。また、指導にあたられた先生方、見守り支えられた保護者やご家族の皆さまにもお礼を申し上げます。また、最終審査を私と共に担っていただいた審査員の先生方をはじめ、このコンテストの企画、プレ審査等に関わっていただいた全ての皆さまに感謝を申し上げます。

応募いただいた作品は例年同様にどれも力作揃いで、最終審査に残った49作品(第1分野16、第2分野17、第3分野16)の中から受賞作品を決めていくことは、とても難しいことでした。審査員によって作品の見方、評価のポイントが様々にあり、賞に選ばれるかどうかは紙一重の差でした。レベルが拮抗きっこうした作品の中で賞に選ばれた作品は、どれも自身の体験や経験をもとに素直な文章で表現されており、読み手にその情景や作者の感情が伝わってくるものでした。その上で、エッセイの中にその人なりの福祉へのメッセージが強く込められていることが評価のポイントになったと思います。

最終審査の結果、各分野6点、3分野合計18作品を賞に選ぶとともに、今回から新たに設けました佳作(各分野5点、3分野合計15作品)を加えた合計33作品を受賞作品として選ぶことができました。今回、賞に選ばれなかった作品の中にも、受賞作品に匹敵する良作が少なからずあったことを申し添えておきます。また、多数の作品を応募いただき、最終審査に残る優秀な作品が多かった学校として、優秀学校賞3校、奨励学校賞9校に学校賞を贈らせていただきました。

高校生の皆さんが社会の現状や課題を見つめて、感じたことや考えを文章として表現することは、とても意義のあることだと思います。それに加えて、日本語で文章をきちんと書けるという、この当たり前のことを大切にしてほしいと思います。今回受賞された皆さんをはじめ応募していただいた全ての高校生の皆さんには、これからも文章を書くことで自分の考えを表現することを継続し、今後さらに成長していかれることを願っています。

児玉善郎

日本福祉大学学長

原田はらだ 正樹まさき