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第17回 高校生福祉文化賞エッセイコンテスト

入賞作品

学長メッセージ

 今年のコンテストには総数8800点を超える、多くの高校生からエッセイを応募していただきました。今回は44都道府県の高校生からの応募に加えて、イギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダ、香港の5か国の高校生からも応募があり、このコンテストが国内外に広く周知されていることをありがたく思っています。心のこもったエッセイを書いて応募してくれた高校生の皆さんはもとより、指導にあたられた先生方、見守り支えられた保護者やご家族の皆さまに、心よりお礼を申し上げます。また、このコンテストの企画、プレ審査等に関わっていただいた皆さまに感謝を申し上げます。
 応募いただいた作品はどれも力作揃いであるため、審査を通じて受賞作品を選ぶのに大変苦労しました。最終の審査会において、審査員一人ひとりが、それぞれの作品の優れた点、好感が持てる点、あるいは少し気になる点等について意見を出し合って受賞作品を選んでいくことは、審査員によってエッセイの見方や評価するポイントが異なることから、私たちにとっても新たな気づきや学びを得る機会となりました。最終審査に残った65作品(第1分野19、第2分野16、第3分野15、第4分野15)の中から受賞作品を決めていくことは、審査員によっては高く評価する作品でも、少し気になる点があると指摘する審査員がいるなど、大変難しい作業となりました。レベルが拮抗きっこうした作品の中で賞に選ばれた作品は、高校生の今感じていることや考えについて、これまでの体験や経験をもとに、自分の言葉で具体的に表現していることが評価のポイントになったと思います。ただし、今回賞に選ばれなかった作品の中にも、受賞作品に匹敵するような良作が少なからずあったことを申し添えておきます。
 高校生が社会の現状や課題を身近な体験等を通じてみつめなおして、自分の感じたことや考えをエッセイにまとめることは、とても意義のあることだと思います。来年度以降も、高校生の今だからこそ表現できる言葉で綴ったエッセイを、多数応募いただくことを審査員一同期待しています。

児玉善郎

日本福祉大学学長

児玉こだま 善郎よしろう