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2022.12.19

【地域連携教育】仲間と共に地域で学ぶ。~社会福祉学部「総合演習」合同報告会~

原田ゼミと小林ゼミの合同報告会でのグループ発表の様子

 2022年12月8日(木)、社会福祉学部「総合演習」の合同報告会が実施されました。「総合演習」は、大学4年間のゼミ学習への導入教育として重要な位置付けられており、身近な社会問題に触れ、それらの現状理解や問題意識を深めていきます。また、今年度は4つの異なる専修の学生が共に学びあう混成クラスでゼミ活動が行われ、この日の合同報告会は1年間のゼミ学習の集大成となりました。

 12号館で行われた原田ゼミと小林ゼミの合同クラスでは、前期講義では、宮城県の南三陸町社会福祉協議会の髙橋吏佳氏をゲスト講師に招き、東日本大震災復興支援の取組などについて学びました。後期の講義では、ゼミ内でさらに小グループに分かれてグループごとにテーマを設定して学びを深めてきました。

各ゼミの代表学生が司会進行のもと報告会がおこなわれました。

 原田ゼミでは、「防災・減災」をテーマのもと、4グループが連携した報告を行いました。あるグループは、南海トラフ大地震が起こった場合、美浜町ではどんな被害が想定されるのかを整理した上で、日本福祉大学や学生自身がどんな役割を担うことになるかを報告しました。別のグループは、東日本大震災や熊本地震の際に近隣大学や大学生がどんな役割を果たしたのか事例調査を通じて学び、課題や学生が具体的にできる行動を報告しました。

 小林ゼミでは、「地域づくり」をテーマに、5つのグループがそれぞれの関心に沿ってフィールドワークを行いました。例えば、半田市社会福祉協議会を訪問したグループは、各事業や担当者の話をもとに「日頃から顔のみえる関係づくり」が重要という気づきを発表しました。また、武豊町のスクールソーシャルワーカー(以下、SSW)の話を聴いたグループは、「SSWは、子どもとの信頼関係をつくり、子どもの抱える問題を子どもの目線に立って解決している」と学び、「自分なりのソーシャルワークの方法を、残りの学生生活の中で学んでいきたい」と抱負を述べました。

 最後に、担当の原田正樹教授は、「夢を叶える上で、大学の中で学ぶことも大事だが、大学の外に目を向けていくことも重要だと思う。総合演習では、前期と後期を通じて、地域で学ぶ、そこでの気づきを深く探求するということを意識して取り組んできた。1年通じて一緒に学んできた異なる専修の仲間と共にこれからも切磋琢磨をしていってほしい」と、2年次以降さらに専門性を高めていく学生にエールを送りました。

 日本福祉大学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目指す『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人材を養成しています。

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