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2022.10.06

【地域連携教育】一人の暮らしに寄り添う多職種連携教育

 専門の異なる仲間と出会い”旅”をすること、それが多職種連携の学び。

 2022年9月5日から7日にかけて、半田市中心市街地をフィールドに半田市で暮らす杉江徳長さんと戸田愛さん、そして半田市社会福祉協議会の協力をいただき、「一人の暮らしが皆の支え合いになる地域包括ケア」をテーマにした集中講義「ふくしフィールド実践(半田クラス)」(担当:藤井博之講師、佐藤大介全学教育センター助教)が展開されました。

名鉄知多半田駅前でバリアフリーについて話をする杉江さん

 初日は、初めて顔を合わせる学生同士が、学部の紹介を通して互いの学部の専門性について理解を深めました。その後、半田市社会福祉協議会の前山事務局次長から半田市の地域福祉の概況について説明いただきました。午後からは、半田市在住の杉江徳長さんから生い立ちや普段の暮らしについてお話を伺い、障がいを持った方が地域社会の中で暮らしていく上での問題やまちづくりにおける現状の課題について学びました。

杉江さんの案内で半田市内をまちあるきをする学生ら

 2日目は、実際に杉江さんの生活圏を歩いて回りました。途中、激しい雨に降られるアクシデントに見舞われましたが、杉江さんはすぐに常備しているカッパに着替えていました。午後からは、報告会にむけてグループごとにテーマに沿った議論を深めました。

 この講義は、地域課題について多学部・多学年の学生が学びあう「多職種連携教育」の科目でもあります。最終日には学習成果報告会が行われ、3日間の多職種連携の学びの成果を報告しました。報告会には各学部の多職種連携推進委員ら教職員もオンラインで参加し、学生や担当教員との質疑応答を通して、さらに学びが深まっていく様子が印象的でした。

 学生の振り返りレポートの中には、「当事者の話を聞くという貴重な体験を通して、初めて知ること、考えることがとても多かった。また、これまで色々なことに対して看護の視点で考えることが多かったが、今回を通して医療や福祉の視点で考えることができた。そして、改めて多職種連携とは何かを学び、多職種連携の重要さを考えることができた」など、充実した3日間の多職種連携の学びの”旅”の記録が残されていました。

 日本福祉大学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目指す『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人材を養成しています。

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