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2022.01.11

「オータムスクール2021in瑞浪市」報告会で、本学経済学部生がリーダーを務めたグループが市長賞を授与されました

 日本福祉大学は、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」(以下、「COC+事業」という)の採択を受けた岐阜大学(幹事校)とその協力校(中部学院大学、中部大学、名古屋学院大学、日本福祉大学)との間で交わされた協定をもとに、2016年度より参加大学共通の教育プログラムを開発してきました。

 今年度は、11月13日(土)、14日(日)、21日(日)の3日間の日程で、岐阜県瑞浪市をフィールドに異なる大学、異なる学年の学生が混合チームを組み、実際の行政課題に対して解決案を提案する「オータムスクール2021 in瑞浪市」が開催され、5大学から30名の学生が参加しました。本校からは、公務員や福祉専門職をめざす社会福祉学部と経済学部から5名の学生が参加をしました。

現地フィールドワークのふりかえりの様子

互いに感想を述べあい、気づきをまとめました

 参加した学生は、現地でのフィールドワークを経て、今回のプログラムの副題である「私が市長だ!瑞浪市プロモーション大作戦」にちなんで、当事者意識をもって課題に取り組みました。学生たちは、グループごとにオンライン上でのディスカッションを重ねて、大学の垣根を越えてそれぞれの課題に対して解決に向けたアイディアをまとめました。

 11月21日(日)は、瑞浪市長や地域関係者が同席する中、オンライン上で発表会が行われました。ここに至る過程で中間報告が行われ、参加5大学の教職員からのフィードバックが行われました。この日の提案は、それを踏まえた提案にブラッシュアップされており、どのグループも自信をもって報告している姿が印象的でした。

 はじめにAコースの「ふるさと納税コース」に参加した学生たちは、ふるさと納税の仕組みを理解した上で、納税額を前年比2倍にするという課題に対して、それぞれのグループが異なる視点からアイディアを発表しました。
 1つ目のグループは、ふるさと納税が年末に駆け込みで申し込まれることに着目をして、瑞浪市の魅力を“福袋”にまとめて打ち出すことを提案しました。
 2つ目のグループは、瑞浪市の既存の返礼品が、競争の激しい食品が主力となっており全国の特産品の中に埋もれてしまっている現状に着目して、まだ競争が少ない着地型観光をコンセプトにした体験型の返礼品を新たにつくることを提案しました。
 3つ目のグループは、瑞浪市の都市部からのアクセスを活かして、ふるさと納税利用者がもっとも多い40代子育て世代に、化石博物館などの地域資源を生かした「自由研究ツアー」や高額納税者をターゲットに “ゴルフの町”ならではのゴルフプレーと宿泊を組み合わせた「おもてなしツアー」の提案を行いました。

化石博物館の学芸員から説明を受ける学生

瑞浪市職員の案内でブリュワリーを訪問

 次に、Bコースの「まちづくりコース」では、中山道の大湫宿(おおくてじゅく)のコミュニティの自主活動やリニア中央新幹線の開通を見据え都市部へのアクセスを活かした中心市街地の再開発の現場を見聞きして、ターゲットに合わせて移住・定住・関係人口を増加させる方法について提案を考えました。
 1つ目のグループは、統計データをもとに実際に移住した人が何を求めて移住するかに着目して、都市部の人をターゲットに、オンライン上で瑞浪市の自然や都市部へのアクセス、災害リスクが少ない点など移住者目線に沿った魅力を伝えるための移住説明会を実施することを提案しました。
 2つ目のグループは、時間的に余裕があり、様々な体験をもとめる大学生に着目して、ワーキングホリデーを通して、瑞浪市の観光施設等で働きながら、休日に目いっぱい自然を堪能し、将来瑞浪市へのUターンやIターンなど職業選択を広げる提案を行いました。
 3つ目のグループは、移住するにあたり懸念する事項を解消することをコンセプトに、移住のための適切な情報提供を行うために、瑞浪市に暮らす移住経験者のドキュメンタリー動画づくりと生活を実感できるオンラインツアーを企画することを提案しました。

 これらの発表について、瑞浪市長自らが、①熱意、②論理性、③独自性の3つの観点から評価をして、各コース1グループに市長賞が授与されました。また、副賞としてふるさと納税の返礼品にもなっている陶磁器が贈られました。

自らがリーダーを務めたグループが市長賞に選ばれた
経済学部3年深谷覚さんが所属ゼミに活動を報告しました

  最後に、今回参加をした経済学部2年の石川一輝さんは、3日間のプログラムに参加した経験を、次のようにふりかえりました。

 「オータムスクールに参加したことで他大学の学生との意見交流ができたり、地域の問題に対して考えることの楽しさや自分の知識の少なさを実感できたりしました。今後もっと知識をつけてもっといいアイディアを提案できるように頑張っていきたいと思います。」

 瑞浪市長はじめ市民協働課の職員の方々やご協力いただいた関係のみなさま、貴重な機会をいただきありがとうございました。

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