研究目的
社会問題の困難性・多面性が増し、福祉現場で支援者が支援そのものに困惑・疲弊している現状を踏まえ、本研究センターでは、支援者の人材育成と支援の質を担保するスーパービジョンに着目します。 研究センターでは、スーパービジョンの仕組みとして、
- ヒューマンケアに従事する支援者を包括し、ホモ(同職種・同視点)型だけではなくヘテロ(異職種・異視点)型を構想し、展開すること
- 理論研究と応用・実践研究を統合していること
- ミクロレベルにとどまらず、組織・地域といったメゾを含む重層的で持続的なスーパービジョンシステムを構築すること
を構想しています。
これらを踏まえ、「支援者への支援」に合致したスーパービジョンの再定義、再理論化、さらに研究方法の開発に取り組むとともに、スーパービジョンの重層的なシステム構築に向けた研究を目指します。この重層的なシステムには、スーパーバイザー養成を可能とする仕組みを含み、これまでホモ型でミクロレベルに展開する閉じたスーパービジョンから組織・地域のメゾレベルに展開する開かれた新たなスーパービジョン文化を醸成することに寄与していきます。