日本福祉大学
アジア福祉社会開発研究センター 国際研究集会
<開催終了>
当センターは過去2年半、「国際共同フィールドワークに基づく福祉社会開発の方法論研究」を推進してきました。この国際研究を組織するにあたって、一方的に海外のデータを収集してくるのでなく、相互支援する研究ネットワークの構築を目指しています。多文化チームが共同フィールドで観察を共にしながら討議を重ね、その洞察を各自がもちかえって自国の福祉課題を追求するのを、支えようとするものです。そこでまず高知、釧路など国内の注目すべき実践現場を共同フィールドとし、次第に研究交流の場を箕面市・北芝、韓国、中国、さらに東南・南アジアに広げてきました。研究者が何かしら実践現場に関与するとともに、そうした関与の視点と関係変化のプロセスを踏まえて、現場における観察主体自身を相対化し、その上で対象を解釈・再構成して討論材料を提供する「メタ現場」の形成を方法的な特徴しています。
今回の集会では、そうした方法の成果を再び現場実践者と共に検討し、さらに「支援の方法論」へとつないでいく議論を展開したいと考えています。「観察・被観察」という二項関係を乗り越える方法は「支援・被支援」の分断を越える試みに通じると考えるからです。一方的な「ワーカー・クライアント」関係から「変化する地域アクターとしての支援者」へと観点を拓く手がかりが、私たちの共同フィールドワークから見えてくるのか、そこに今回の課題を設定しています。
この1か月間、プレシンポ「障碍当事者が主体となるまちづくり」をはじめ一連の企画を展開していますが、その締めくくりとして以下の2つのイベントを設けています。みなさまの熱心な参加をお待ちしております。
アジア福祉社会開発研究センター長 穂坂光彦
日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター 国際シンポジウム
テーマ:福祉社会の開発と支援ワーク
日時:3月13日(日)
場所:日本福祉大学名古屋キャンパス北館8階
名古屋市中区千代田5-22-35
参加費無料
日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター 公開ワークショップ
テーマ:「場」から拓く支援とフィールドワーク
日時:3月16日(水)
場所:日本福祉大学名古屋キャンパス北館8階
名古屋市中区千代田5-22-35
参加費無料