「ふくし」の大学として、様々な福祉的課題に対応できる保育者を養成してきた日本福祉大学が
障害児支援を専門とする地域療育センターを複数箇所、展開している社会福祉法人名古屋キリスト教社会館と協働し、
支援をする上で、根本となる考え方や様々な知識・支援について学び、
障害児支援のスペシャリストとなるためのプログラムを提供します!
障害児保育・支援の現状について
近年、障害等の理由から特別なサポートを必要とする児童の数は増えてきています。
それに伴って、障害児の受入を行う保育所数および障害児保育を担当する職員数も年々増加しており、令和1年度時点で障害児数:77,982人、障害児受入保育所数:18,947か所、障害児保育担当職員数:45,738人と多くの施設で障害児保育が実施されています。
障害児受入保育所数及び受入児童数
障害児保育担当職員数(令和1年3月31日時点)
- 常勤職員
- 21,124人
- 非常勤職員
- 24,614人
- 合計
- 45,738人
- 厚生労働省子ども家庭局保育課調べ
- 障害児数には、軽度障害児を含む
- 障害児保育担当職員は、障害児保育を行うことを主として配置されている職員
- 非常勤職員は実人数(常勤換算していないもの)
出典:令和3年5月26日厚労省子ども家庭局保育課「保育を取り巻く状況について」
また保育所以外の障害児サービスを見ても年々利用者児童数が増加している現状が見受けられます。
さらに平成29年3月にみずほ情報総研株式会社が公表した調査結果として、障害児のいる家庭において、専門的な支援の実施や対応する保育士等の増員を求めるアンケートの回答が多いことからも障害児に対する支援へのニーズは年々高まってきているといえるでしょう。
障害児サービス利用者児童数
出典:令和3年7月5日 内閣府障害児通所の在り方に関する検討会「障害児通所支援の現状について」
保育所や行政に対して希望する支援やサービス(複数回答)
出典:平成29年3月みずほ情報総研株式会社「保育所における障害児保育に関する研究報告書」
障害児支援を学ぶことについて
それでは保育士や幼稚園教諭などの子育て支援者が障害児支援について学び、実践する事にはどのような意義があるのでしょうか?
令和3年6月文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引き~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~」の中で、早期からの教育相談・支援の重要性について記載されています。
そこでは乳幼児期にかけて子どもが専門的な相談・支援を受けられることが、その後の自立や社会参加に大きな効果があるとされており、乳幼児期に関わる保育士・幼稚園教諭などの子育て支援者は障害児の人生において非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
では現状、保育士や幼稚園教諭などの子育て支援者に対する障害児についての学びや研修が充実していると言えるでしょうか?
これまでに保育士等キャリアアップ研修や児童発達管理責任者などリーダーや管理者向けの障害児保育に関する分野研修が一定設定されてきています。
しかしながら、まだまだ充分とは言えず、特に直接関わりを持つ加配職員は保育士資格や幼稚園教諭免許を所有していれば、特段の障害に関わる研修を受講しなくても配置をされている実態があり、また放課後等デイサービスにおいても無資格で就労が可能な現状があります。
そういった現状を解決すべく、本学が実施する本プログラムでは障害児に関わる支援員を対象に、本学が実施してきた、多様なニーズに対応できるふくしの視点を備えた保育者・支援者育成の実績を踏まえて、様々な障害児やその周囲に対する知識・支援スキルの取得し、障害を持つ子どもたちのその後をより豊かにする支援をすることが出来る「障害児支援スペシャリスト」を目指すリカレント教育プログラムを提供します。
こんな方を対象としています
- 障害児支援に携わるクラス担任の保育士・幼稚園教諭の方
- 障害児を直接支援する加配保育士・加配職員の方
- 障害児の受入をしている保育施設・幼稚園の管理職の方
(園長・主任保育士等) - 児童発達支援事業所・放課後デイサービスの職員の方
- 障害児支援に関わるNPO法人の職員の方…など
「ふくし(ふつうのくらしのしあわせ)」を追求し続ける大学として、保育・幼児教育の理論や方法だけでなく、様々な福祉的課題に対応できる保育者を養成してきた日本福祉大学ならではの障害児保育についての学びを提供!
障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編)の特徴
- お忙しい保育士さんでも安心! 完全オンライン(オンデマンド)でいつでもどこでも受講可能!
-
障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編)はe-ラーニングを採用!
全てオンライン上で動画教材(オンデマンド)での受講ができます。
集合研修のように場所や時間にとらわれることなく、いつでもどこでも自分の好きな時間に受講することが可能です。 - 多様なニーズに応える専門職に!
日本福祉大学の大学教員がコーディネート!
「ふくし」の大学による障害児保育の学びの提供! -
日本福祉大学は「ふくし(ふつうのくらしのしあわせ)」を追求し続ける大学として、保育も含め、障害、高齢、児童、貧困など様々な社会福祉に関する教育・研究をしています。
そうした大学の特色を活かして、保育・幼児教育の理論や方法とともに、福祉的課題についても深く学び、子どもや保護者の多様なニーズに対応出来る「ふくし」の視点を備えた保育者の養成をしています。本プログラムでは、全体コーディネーターとして、
日本福祉大学 教育・心理学部 子ども発達学科 江村和彦教授
日本福祉大学 教育・心理学部 子ども発達学科 工藤英美准教授
の2名がプログラムの開発に携わっています。
大学の特色を活かして、「ふくし」の視点から、障害のある子どもや保護者を支援する力を身につけられる学びを提供します! - 障害児支援の実践をお伝えします! 大学教員と現場の実践者のダブルの視点から理解を深める!
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日本福祉大学で実際に保育士の養成に携わっている大学教員の登壇はもちろんのこと、障害のある子どもや保護者と常日頃、関わっている療育センターの職員等が講師として登壇!
アカデミックな知識だけでなく、実際に現場で携わっているからこそお話できる障害に対する考え方や支援について研修を通してお伝えしていきます。
ダブルの視点から、障害のある子どもや保護者に対する理解を深め、今後の保育や支援に活かしていける内容を提供します。 - ASD、ADHD、発達性協調運動障害、情緒障害、感覚統合 etc… 様々な障害の種別を学び、支援に活かせる!
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障害児を支援する上で、障害特性の基本的知識について理解を深める事はとても重要です。
しかしながら巷で実施されている講座や研修の多くは、「障害児」と一括りにして開催されており、細かく障害に応じた特性等を学ぶ機会がなかなかありません。
本プログラムでは、障害を各回で細かく種別し、障害をもつお子さん個々に合わせた支援について考えることができ、日常のより細やかな支援に活かしていけるカリキュラムとしています。
プログラム概要
- 申込期間
- 2024年4月15日(月)~2025年2月28日(金)
- 開講期間
- 2024年4月15日(月)~2025年3月31日(月)
- 視聴期間
- 全15講座セットの場合:支払日から5か月間
保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)8講座セットの場合:支払日から5か月間
1講座からの単体の場合:支払日から1か月間- 2024年度の配信は2025年3月31日(月)に終了いたします。
2024年11月以降に受講料決済を完了した場合、視聴期間は5か月間よりも短くなります。ご了承ください。
- 2024年度の配信は2025年3月31日(月)に終了いたします。
- 講座(時間)数
- 全15講座(計30時間)
- 1講座から受講可能
- 一部、保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)対象の講座有り
- 受講料
- 30,000円/全15講座
2,000円/1講座 - 開講形式
- Eラーニング(オンデマンド形式)
- E-ラーニングは1人につき1アカウントでの利用となります。
複数名で受講していただくことはできませんのでご注意ください。
- E-ラーニングは1人につき1アカウントでの利用となります。
障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編)カリキュラム
回 | 科目 | 時間数 | 講師名 | サンプル | ||
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第1回 | 導入 | 障害を理解する意義・ 障害のある子どもの権利について |
2時間 | 工藤 英美 | 日本福祉大学 教育・心理学部 准教授 | |
遠藤 由美 | 日本福祉大学 教育・心理学部 教授 | |||||
第2回 | 障害理解と 支援の基礎 ① |
自閉症スペクトラム障害がある 子どもへの教育的支援 |
2時間 | 工藤 英美 | 日本福祉大学 教育・心理学部 准教授 | |
伊藤 輝人 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 発達センターあつた 園長 |
|||||
第3回 | 注意欠陥多動性障害がある 子どもへの教育的支援 |
2時間 | 工藤 英美 | 日本福祉大学 教育・心理学部 准教授 | ||
関谷 祐子・ 清水 舞 |
社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 保育士 |
|||||
第4回 | 知的障害がある子どもへの 教育的支援 |
100分 | 大宮 ともこ | 日本福祉大学 スポーツ科学部 准教授 | ||
田辺 尚美 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 南部地域療育センターそよ風 通園部園長 |
|||||
第5回 | 障害理解と 支援の基礎 ② |
発達性協調運動障害がある 子どもへの支援 |
2時間 | 小池 伸一 | 佛教大学 保健医療技術学部 作業療法学科 教授 |
|
水科 順子 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 作業療法士 |
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第6回 | 身体障害がある子どもへの支援 | 2時間 | 藤田 ひとみ | 日本福祉大学 健康科学部 | ||
松澤 裕美子 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 理学療法士 |
|||||
第7回 | 言語障害がある子どもへの支援 | 2時間 | 中嶋理香 | 日本福祉大学 教育・心理学部 教授 | ||
第8回 | 摂食の問題について支援の実際 | 2時間 | 中嶋理香 | 日本福祉大学 教育・心理学部 教授 | ||
第9回 | 情緒障害 / 感覚統合に問題を 抱える子どもへの支援 |
2時間 | 小川 しおり | 日本福祉大学 教育・心理学部 准教授 | ||
水科 順子 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 作業療法士 |
|||||
第10回 | 医療的ケア児 保育現場での支援 | 90分 | 福武 馨 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 通園部園長 |
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第11回 | 障害理解のための アセスメント |
発達検査 結果の解釈 | 2時間 | 成田 民子 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 発達相談員(心理士) |
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第12回 | 個別の指導計画・評価について | 2時間 | 小原 貴史 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 事務長 |
||
第13回 | 障害児保育・ 教育の実際 |
障害のある子どもの保護者支援 | 2時間 | 加藤 淳 | 社会福祉法人名古屋キリスト教社会館 東部地域療育センターぽけっと 副所長 |
|
第14回 | 専門機関との連携 支援につながるまで |
2時間 | 渡辺 顕一郎 | 日本福祉大学 教育・心理学部 教授 | ||
第15回 | 総括 | 支援と教育・保育の両立を考える | 140分 | 工藤 英美 | 日本福祉大学 教育・心理学部 准教授 |
- 緑色で色付けをしている8講座は保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)の対象講座となります。
保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)の修了証の発行を希望する方は、8講座(15.5時間)を受講したうえで確認テストを実施し、かつレポートとアンケートのご提出が必要となります。
申込から受講の流れ
- ページ下部の「プログラム受講申込」から受講を希望する講座のバナーをクリック
- 保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)の全8講座セット受講希望の場合は、「保育士等キャリアアップ研修セットを受講希望の方はこちら」をクリック
- 申込フォームのページの案内に沿って、必要事項を記載して購入を完了してください。
受講マニュアル - アカウント登録用URLを記載したメールが送信されますので、ログインIDとパスワードを設定の上、システムにログインをし、事前アンケートに回答して、研修受講を開始してください。
- 全ての講座を修了し、レポートの提出が完了後、プログラムの修了証およびデジタル証明書を発行可能となります。
プログラム受講申込
障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編) (全15講座)
様々な障害を細かく種別し、障害特性について理解を深めながら支援を構築する力を身につけるオンデマンド研修講座です。
- 障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編)〈全コンテンツセット〉
- 障害児支援スペシャリスト養成プログラム(基礎編)保育士等キャリアアップ研修該当 8講座セット
- 障害を理解する意義・障害のある子どもの権利について
- 自閉症スペクトラム障害がある子どもへの教育的支援
- 注意欠陥多動性障害がある子どもへの教育的支援
- 知的障害がある子どもへの教育的支援
- 発達性協調運動障害がある子どもへの支援
- 身体障害がある子どもへの支援
- 言語障害がある子どもへの支援
- 摂食の問題について支援の実際
- 情緒障害/感覚統合に問題を抱える子どもへの支援
- 医療的ケア児 保育現場での支援
- 発達検査 結果の解釈
- 発達検査によるアセスメントと個別の指導計画・評価について
- 障害のある子どもの保護者支援
- 専門機関との連携 支援につながるまで
- 支援と教育・保育の両立を考える
保育士等キャリアアップ研修(障害児保育分野)対象の8講座セット受講希望の方
下記ボタンをクリックし、ページの案内に沿ってお申し込みください。
請求書発行による銀行振り込みでのお支払いを希望される方は、下記のフォームより必要事項を申請してください。
1週間以内に、メールにて請求書を送付させていただきます。
デジタル証明書の発行について
本プログラムの全15講座(計30時間)を修了し、レポートの提出が完了をした方には、デジタル証明書としてオープンバッジ(一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク)を発行いたします。
オープンバッジとは、デジタルバッジの1種で、強固なセキュリティーシステムで偽造・改ざんを防いだ、国際技術標準規格のデジタル証明書です。
画像に埋め込まれた「メタデータ」で、保有する資格や学習の成果をオンラインで簡単に共有・送信・公開できます。
オープンバッジを電子メール署名や履歴書に貼り付けたり、ソーシャルメディア(Twitter、Instagram などの SNS)、ウェブサイトといったさまざまなプラットフォームに載せてアピールすることが可能です。就職活動にも活用できます。
海外では既に普及しており、日本でも導入する大学や企業が急速に増えつつあります。
- オープンバッジの詳細につきましてはこちらをご覧ください。
一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク
障害児支援スペシャリスト養成プログラムに関するお問い合わせ
お問い合せいただく場合は、「よくあるお問い合せ」をご覧いただき、内容がすでに掲載されていないかをご確認のうえ、以下までご連絡ください。
日本福祉大学 FUKUSHI ACADEMY(リカレント教育事業部 企画事業)
〒460-0012 名古屋市中区千代田5-22-35
TEL:052-242-3069(受付時間:平日10:00~17:00 ※祝日、夏期休業、年末年始を除く)
E-mail:recurrent[a]ml.n-fukushi.ac.jp