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センター長挨拶

 日本福祉大学健康社会研究センター(Center for Well-being and Society)は、文部科学省の平成21年度「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」として採択され、2009年6月1日に設立されました(前センター長:近藤克則教授)。設立以降、JAGES(Japan Gerontological Evaluation Study)プロジェクトの研究拠点(名古屋事務局)として、高齢者を対象にした大規模疫学調査に基づいた健康格差・健康の社会的決定要因の解明に取り組んできました。これまでに130を超える学術論文が国際誌に発表され、55の表彰を受けるプロジェクトとなり、世界的にも類をみない成功事例としてWHO神戸センターよりモノグラフが発行されるに至っています。

 今後は、これまでに築いてきた研究基盤と3つの研究ミッション(①Well-beingの社会的決定要因の研究、②Well-beingな社会の研究、③Well-beingな社会づくりへの応用)を継承しつつ、地域共生社会の実現にむけた社会福祉学における仮説の検証、および、課題解決にむけた科学的資料の提供・課題の見える化、エビデンスに基づく政策立案を行なって参ります。

 本研究センターでは、以下の6点を重視しています。

  1. 研究のための研究ではなく、実践および政策立案に貢献できるエビデンスを提供する社会福祉・地域福祉研究を行うこと
  2. 学術的・実践的・社会的に意義のある研究成果となるために、学際的なチームで研究を進めること
  3. 他大学や国際的な研究機関などと連携し、研究のオープン・イノベーションを図ること
  4. 論文の生産性を重視し、研究成果は定期的に学術雑誌へアウトプットすること
  5. 質的な情報・エビデンスの重要性を踏まえた上で、国際誌でも通用する標準的な統計手法に基づく定量的・計量的なデータ解析を行うこと
  6. 統計ソフトを用いた統計解析など計量的な評価研究を進める上での基礎的なスキルを習得した人材を育成すること

 今後とも、日本福祉大学健康社会研究センターへのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

斉 藤 雅 茂(Masashige SAITO)

日本福祉大学社会福祉学部・教授
一般社団法人日本老年学的評価研究機構理事