知多半島が見えてくる本 vol.1
皆さんに微妙な差を体験していただきたいと思います。「見える」と「見えてくる」の差を。
「見える」は、一回きりの、冷静な出来事です。
「見えてくる」の方は、何回も何回も重なる体験です。
そのたびに風景は違ってみえます。私たちが体験するのは、そういう時間の経過です。
生きた体験があり、驚きと悦びがあります。身体全体がぽかぽかしてくるような。
一人で心の中にしまっておくのはもったいない。誰かに話したくなる-
そんな本にしたいと考え、皆で知恵を絞りました。
「知が多い」という原義をそのまま生かしたような「知多」式の構成にしようと考えました。
出来上がったのを見ますと、知多半島の多様な姿が浮かび上がります。
新鮮な発見もあります。いろいろな機会に話題にしていただければ幸いです。
知多半島総合研究所所長
堀内 守
主内容
◆5市5町の人口概観
- 563,716人。知多半島を暮らしの舞台としている人々の総数です。
- 40年間で3.9倍に。65歳以上の高齢者人口、17,256人。
◆生き物たち
- 半島の、空に地に木に水に息づきます。1106の生き物たち。
- 高い二次産業への就業率。
- 5市5町各々のバランスのとれた農業生産。
- 愛知県全体の約40%を占める漁業生産。
- 多業種にわたり、各々の出荷額も大きい製造業。
◆北中部の土地利用変化
- 1960年代、愛知用水の通水が、農業用地を拡大した。
- 1970年代、知多半島道路の開通が、工業開発と住宅地開発を促進した。
- 1980年代、鉄道の延長が、レクリエーション基地としての役割を持たせた。
◆緑の夢
◆知多半島海岸特性とその利用
- 断層運動、潮流、季節風などの影響を受けてきた知多半島の海岸
◆マリンリゾート知多、昭和初期の姿
◆知多半島の選挙
◆農業
- 農地と畜産 就業者からみた農業の実態
- 減少する経営農地、そして、今後の活用法が注目される耕作放棄地。
- 全国有数の酪農地帯として拡大を続けてきた畜産。