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#29

「アニマルパスウェイ」

人間や文明が野生動物と
共生する社会へ挑戦中。

 人は生活をするために、自然環境に変化を加えます。その手段として森林伐採や、道路整備を行いますが、これは元々棲んでいた動物の生息域の縮小や分断を招き、住みやすい土地を求めての移動の結果、ロードキル(動物の事故)の要因ともなります。
 健康科学部福祉工学科 福田教授は環境と共生するまちづくりを実現するために、これまで知多半島における生物多様性保全、生態系ネットワークのための緑地提案などの研究を行ってきましたが、株式会社豊田自動織機の自然共生を目的としたプロジェクトにも関わりました。
 豊田自動織機東浦工場周辺では、これまでもキツネが確認されていましたが、十分な生息環境が確保できておらず、周辺道路でキツネが交通事故にあうケースがみられました。そこで、敷地内にキツネが安心して行き来できるような通り道(アニマルパスウェイ)の整備に着手。整備から約半年後、アニマルパスを利用するキツネの撮影に成功し、以来キツネの他にタヌキやノウサギなどさまざまな小動物がアニマルパスを通って近隣の樹林を行き来する姿が確認されるようになりました。
人と自然の共生に、これからもチャレンジをしていきます。

■関連リンク
  • 健康科学部 福祉工学科
  • くらし・安全 / 環境
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