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第17回 高校生福祉文化賞エッセイコンテスト

入賞作品

学長メッセージ

今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が進み、国の緊急事態宣言が発出され学校が一斉休校を要請されるなど、高校生の皆さんや先生方には大変な混乱やご苦労があったことと思います。このコンテストも、その影響により募集開始当初は応募数が例年より大幅に少なかったことから、募集期間を1ヵ月ほど延長し、インターネットを通じて高校生に呼びかけるなどした結果、最終的には昨年の応募数に近い8193点の作品を応募していただきました。全国の43都道府県の高校生からの応募があるとともに、海外のイギリス、オーストラリア、アメリカ、カナダ、インドの5ヵ国からの応募もありました。コロナ禍において勉学や生活にさまざまな影響がある中、心のこもったエッセイを書いて応募してくれた高校生の皆さんをはじめ、指導にあたられた先生方、見守り支えられた保護者やご家族の皆さまに、心よりお礼を申し上げます。また、このコンテストの企画、プレ審査等に関わっていただいた皆さまに感謝を申し上げます。

応募いただいた作品はどれも力作揃いで、とくにコロナ禍の生活を通じて感じたことや考えたことを書いてくれた作品も多数ありました。最終審査に残った55作品(第1分野20、第2分野19、第3分野16)の中から受賞作品を決めていくことは、大変難しい作業となりました。レベルが拮抗した作品の中で賞に選ばれた作品は、高校生の今感じていることや考えについて、体験や経験をもとに情景が浮かぶように具体的に描かれていることが評価のポイントになったと思います。今回から賞の数を増やし、各分野6点、3分野合計18作品を賞に選ぶことができました(前回までは各分野4点に賞)。今回賞に選ばれなかった作品の中にも、受賞作品に匹敵する良作が少なからずあったことを申し添えておきます。

高校生が社会の現状や課題をみつめて、自分の感じたことや考えを文章として表現することは、とても意義のあることだと思います。来年度以降も、高校生の今だからこそ表現できる言葉で綴ったエッセイを、多数応募いただくことを審査員一同期待しています。

児玉善郎

日本福祉大学学長

児玉こだま 善郎よしろう