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プロジェクト一覧 認知症啓発プロジェクト

認知症啓発イベントの様子(アピタ知立店)

認知症の人と家族が
暮らしやすい地域社会にむけて

認知症啓発プロジェクトでは、大学での座学に加えて、介護経験者の講演会やスーパーでの啓発イベントへの参加、ヒアリング調査を通じて認知症とは何なのか、また、できそうなことは何かを探っています。認知症や若年介護者などを正しく理解している学生はどの程度いるのか、認知症のことを考えるきっかけになるような気軽なツールをつくることはできないか、企業や地域の方々とコラボレートして何かユニークな企画を行えないか、といった観点から認知症の啓発プロジェクトに取り組んでいます。そうした中で、認知症理解の促進をするアプリケーション開発にも着手しています。

認知症啓発ツールとしてボードゲームを作成しました。

私たちは地域で生活する認知症高齢者の増加を想定し、認知症の方たちが暮らしやすい地域(dementia friendly community)を作るために、認知症を題材にしたボードゲームを作成しました。このゲームでは、地域で生活しながら認知症の人と関わったり、自分が認知症になってからの生活を体験することができます。ゲームにすることで、これまで福祉の専門的な知識に触れたことがない人でも気軽に認知症について学ぶことができます。このゲームを遊ぶことで、認知症を他人事ではなく、地域で助け合いながら共に生活していく人たちだと思うきっかけになると嬉しいです。また、マスの中には認知症の症状と思われるもの、認知症の症状かどうかわかりにくいものなど様々なマスが登場しますが、認知症かどうかに関わらず、困っている人がいた時にどうしたらいいか、マスごとに書かれた「考えてみよう」をもとに考えるきっかけになるといいなと考えています。
マス目が印刷されたものは1枚ずつ大きめの紙に印刷していただき(A3サイズ推奨)、4枚つなげて1枚のボードゲームとしてご使用してください。お金の計算には付属の計算シートをご使用ください。

コミュニケーションツールとしての人生振り返りノートを制作しました。

私たちは、高齢者の方とご家族とが話し合いながら、人生を振り返れるようなノートを制作し、その手順書を作成しました。回想法に基づいて、過去を振り返ったり、未来について考えるなかで、新たな一面や意外な一面に気づき、ご家族や介護されている方とのコミュニケーションをとるきっかけになればと考えました。周囲の人と一緒に作成して頂き、様々な交流が生まれれば何よりです。

認知症啓発のための絵本を製作しました

私たちは、小学校低学年の子どもたちに向けて認知症のイメージを改善しようと考え、「そばにいるよ」という絵本を作成しました。絵本の読み聞かせを通じ認知症について話をして、もし身近な人が認知症になっても優しく寄り添えるようになるきっかけになればいいなと考えております。幼い子どもは認知症についてはよく分からず、祖父や祖母の変化に戸惑ってしまうでしょう。そこで「そばにいるよ」では、認知症を知るきっかけになるように登場人物を動物することや水彩画で描き親しみやすくし、あえて認知症という言葉を使わずに作成しました。さらにはストーリーの終わりを日常生活の一部として認知症と共に過ごす生活を寄り添い続けるものと表現しました。この絵本で少しでも認知症への理解が深まれば嬉しいです。

認知症啓発のためのカルタを製作しました

私たちは認知症に優しい地域づくりを考え、にっぷくにこにこカルタを製作しました。「遊び」を通じて将来、自分の身近な人が認知症になった時に優しい対応ができるようになってほしい、という願いをこめております。また、小さいお子様が認知症の方への声かけや接し方を考えるきっかけになればと思い、あえて認知症という言葉を使わずわかりやすい言い回しを工夫しました。みんながにこにこ笑顔になってもらえたらうれしいです。なお、この作品は大学の成果科目の一環で製作したものであり、営利目的以外において無料でご使用頂けます。

担当教員

社会福祉学部
斉藤 雅茂先生

担当教員から一言

認知症の人と家族の会・愛知県支部様やユニーグループ・ホールディングス株式会社様など実社会の方々とともに進めているプロジェクトです。 アイディアがある人や変わったことをやりたい人はぜひ参加してみて下さい。

Partnership