(H18)ボランティア・コーディネーター養成市民講座【マスター】の成果
概要 / 成果
1.受講者数
本学情報社会科学部講義「社会教育課題研究」との連携による本プログラムの受講者数は46名(学生を除く一般受講者数は14名)で、男女比はほぼ同等であった。学生を除く平均年齢は47歳であり、半田市民が約半数を占め、大府市民を中心に20歳代から60歳代まで満遍なく分布している。
2.アンケート結果の考察
- アンケートの回答者数は35名。性別でみると男性は18名、女性は17名でほぼ同等の割合である。
- 年代別にみると、20歳代が26名と最も多く、全体の約7割を占めている。
- 講座内容、講義資料について、全体の約6割が満足している。一方で、講義の理解度については、基礎コースと比較して全体的に評価が下がっている(難しいと評価されている)。
- 受講料は全体の約6割、講座回数は全体の約7割が適当であると感じている。一方で、全体の約3割は講座回数が少ないと感じている。
- 受講動機は、ボランティア活動への関心、コーディネート術の獲得と職場での活用といった意見のほか、地域住民との共同学習や基礎力として身に付けることなど、多様な動機が見受けられる。
- 講義内容については、グループワークへの満足と充実、プレゼンの難しさの再発見、意見集約の技術を体験的に学べたという意見が寄せられた一方で、グループワークの人数設定や講義内容の不足、困難さにやや不満を感じたという意見も寄せられている。
- 基礎コースと同様、グループワークに対する評価は非常に高い。とりわけ、学生と地域住民の意見の相違(価値観の相違)や時間が短く感じるほどの充実感が意見として寄せられている。
- 基礎コース以上に、学生と地域住民がともに学べる場に満足する記述が多く見受けられる。また、学生と地域住民が熱心な意見や姿から互いに刺激を受け、地域住民の取組を知る機会としたいなどの意見も寄せられている。
3.参考資料
(1)アンケートの集計結果
項目 | 回答者数 | 割合 | |
---|---|---|---|
アンケート回答者数 | 35 | 83.3% | |
性別 | 男性 | 18 | 51.4% |
女性 | 17 | 48.6% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
年代 | 10歳代 | 0 | 0.0% |
20歳代 | 26 | 74.3% | |
30歳代 | 2 | 5.7% | |
40歳代 | 2 | 5.7% | |
50歳代 | 2 | 5.7% | |
60歳代 | 3 | 8.6% | |
70歳代 | 0 | 0.0% | |
80歳代以上 | 0 | 0.0% | |
講座内容 | 興味深かった | 20 | 57.1% |
普通 | 14 | 40.0% | |
あまり興味深くなかった | 1 | 2.9% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
講座の理解度 | わかりやすかった | 14 | 40.0% |
普通 | 16 | 45.7% | |
わかりにくかった | 4 | 11.4% | |
無回答 | 1 | 2.9% | |
質問への対応 | 丁寧であった | 14 | 40.0% |
普通 | 18 | 51.4% | |
不十分 | 2 | 5.7% | |
無回答 | 1 | 2.9% | |
講座資料 | 参考になった | 22 | 62.9% |
普通 | 10 | 28.6% | |
あまり参考にならなかった | 3 | 8.6% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
講師の話し方 | 聞き取りやすかった | 13 | 37.1% |
適切である | 20 | 57.1% | |
聞き取りにくかった | 2 | 5.7% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
受講料 | 安い | 4 | 11.4% |
適切 | 21 | 60.0% | |
高い | 7 | 20.0% | |
無回答 | 3 | 8.6% | |
講師回数 | 多い | 1 | 2.9% |
適切 | 24 | 68.6% | |
少ない | 9 | 25.7% | |
無回答 | 13 | 8.6% |
(2)自由記述「講師への意見要望」
- 実践されている講師の方々からの講義はとても興味深く楽しかったです。
- 講義を重ねるにつれて、徐々に理解出来るようになった。
- 年代が異なる人との意見交換で、視野が広がりました。
- ワークショップの時間が少なすぎだと思った。あと、全体を通して講義も少ないと思う。
- コーディネーターの先生の意見も欲しかった。
- 実体験の事例を含め、ボランティアを始められた時のことを話していただきたかった。
- グループワークの手法はだいたい知っていたが、今回でさらに理解を深められた。
- 基礎を受けずに今回始めて参加したので、1回目、2回目ともわかりにくかった。3回目は楽しく受講が出来ました。この講座を受けてボランティア・コーディネーターの道が歩めるのかはわかりません。
(3)受講動機、講座への期待
- 高齢者施設に勤めていて、ボランティア受け入れについて悩んでいたから。
- ボランティアを受け入れるにあたり、自分のコーディネート力の不足を感じたため。
- 社会教育主事の資格を得るため。
- 聞き取る力や全体を見通す力を得たいと期待していた。
- 重度障害者の施設での市民ボランティアがどのような形で参加出来るか参考にしたいと思った。
- 昔からボランティアに興味があった。自分が組織を引っ張る能力を身につけたいと思った。
- これからの自分の人生にとって必要であると感じたため。
- 市民の方と一緒に受講できると聞いたから。
- ボランティア・コーディネーターという仕事を理解したかった。
- 継続的に参加できることを選定したく、ヒントになる事が得られればと期待していた。
- 地元でいろいろ活動していて、サークルなどのコーディネイトや進行役をする機会が多いので、少しでもスキルを磨きたいと思い受講しました。
- グループ活動、運営に役立てたい。
- ボラ活動で一応まとめ役をしているから。
(4)受講して印象に残ったこと、感想
- ボランティア・コーディネーターは奥が深く、内容は難しい部分もあったが、今後の自分(職場も含め)に生かせる事が多かったです。
- 学生と混じってのワークショップは、発想がおもしろく、楽しめた。
- プレゼンテーションの難しさを知った。
- 2時間がとても短いと感じるほど充実してました。
- グループでディスカションを多くする機会があり、ボランティア・コーディネーターのことが少しわかりました。
- 実際にやってみないと力がつかないなぁと思いました。
- 若い学生さんの意見や考え方など、楽しく参加できた。
- グループ分けでは、どうしても学生と市民とが分かれてしまいがちだった。
- 自分が基本的な事に気付いていなかったことに気付かされてよかった。
- グループワークで得ることが多かった。
- グループワークを中心として、企画の立て方やプレゼンの仕方などを学べてよかった。
- ポストイットなどの手法を学べて良かったです。
- コンテンツの内容を深く知ることができてよかったです。
- 初めは、何を話していけばいいのか分からなかったけど、時間が制限されると、結構意見交換できるし、最終的にまとまった物を作れるようになった。
- 進行についていけないことが多くありました。勉強になりました。
- グループワークが楽しかった。学生以外の方の意見をきくことができて良かった。
- 市民の方々と共に話し合う時間が持てて自分の視野が広がった。
- 自分と違う人の意見を聞くことは自分の新たな成長に繋がると思いました。
- グループワーク(企画の立案、プレゼン、グループでの話し合い)
- 地域社会の問題に対して、自分の考えや意見を出し合って1つのものを作り上げていく作業に参加でき、良い経験になった。
- 人前で話すことが苦手なので、プレゼンテーションは少し嫌だった。
- 多くの意見を聞き、1つのテーマについて多方向から意見、話し合いができたこと。
- プレゼン体験や他のグループのプレゼンと比較できたこと。
- 市民の人の考え方が分かり、勉強になりました。
- もっと実践的な事を教えてほしかった。
- ボランティア・コーディネーターという仕事のことがよくわからない。
- グループワークで一般の人たちと同じ講座で意見交換ができ、とても刺激になりました。
- ボランティア・コーディネーターのいろはの一部が勉強になったと思います。
- ワークショップ形式の受講を10回程度受けてきましたが、自分がファシリテーターになれる上達方法はないかと思って受講しても、そう簡単にはいかないとつくづく思いました。
- ワークショップのグループの人数が多すぎではないか。
- 学生との考えのギャップがかなりあることがわかった。(若者の斬新さ、甘さ、その他)
- 学生との話し合いは新鮮でした。模造紙に書き上げる学生が積極的でよかった。
- 講座の趣旨が3回とも通じていたことが良かった。
(4)受講して印象に残ったこと、感想
- 熱心に、とても真剣に参加している学生さんの姿をみて、触発されました。
- みんなやりたい仕事(夢)があって、それに向かって学んでいることが伝わってきて、さらに学習して自分も成長したいと思いました。
- 市民の方々と一緒に学ぶ機会があって良かった。
- 今後も続けて参加したいと思う。
- 市民の方の取組を少しでも知る機会になれたと思います。
- 年代が違えば意見が変わると思っていましたが、世代が違っていても、同じ意見があったりして、大きな壁があるものでもないのかな?と思えた。
- もっと市民の方と一緒に受講できるような機会を作ってほしい。講義の一環でも良いと思う。
- 一般市民の方とふれ合い、様々な体験談を聞いてよかったと思う。
- 一般の市民の人々とともに学べたことは、学生ではなかなか体験できないことなのでよかったです。
- 市民の人と一緒に考えてプレゼンを行う機会があまりなかったので、とても貴重な体験でした。
- 学外でやるのは少し不便だ。
- 良い講座だったので、ぜひ続けてもらいたいと思います。
- ボランティア・コーディネーターの別の講座を開催してください。
- 学生に図面上でまとめる力があることに驚きました。
- 人生経験上活用が少ないので、多少私どもと考えが違うところも勉強になりました。
- 平日夜7時は主婦にとって少しつらい。7時30分から9時30分、または10時が良いのではないか。