(H18)ボランティア・コーディネーター養成市民講座【基礎】の成果
概要 / 成果
1.受講者数
本学情報社会科学部講義「社会教育課題研究」との連携による本プログラムの受講者数は42名(学生を除く一般受講者数は10名)で、男女比はほぼ同等であった。学生を除く平均年齢は45歳であり、大府市民を中心に20歳代から60歳代まで満遍なく分布している。
2.アンケート結果の考察
- アンケートの回答者数は35名。性別でみると男性は18名、女性は17名でほぼ同等の割合である。
- 年代別にみると、20歳代が28名と最も多く、30歳代以下は全体の約9割を占めている。
- 講座内容、講義の理解度、質問への対応、講義資料について、どの項目も全体の半数以上が満足している。
- 受講料は全体の約7割、講座回数は全体の約8割が適当であると感じている。
- 受講動機は、ボランティア活動への関心、コーディネート術の獲得と職場での活用、自分にできることを見出すためなど、多様な動機が見受けられる。
- 講義内容については、話もグループワークも楽しく体験できたという意見が寄せられた一方で、基礎コースといえども用語の難しさやグループワークにおける意見交換・作業を困難に感じたという意見も寄せられている。
- グループワークに対する評価も非常に高い。これは、異なる世代との意見交換やグループ作業に満足し、知識や手法を体験的に学べたことが要因として考えられる。
- 学生と地域住民がともに学べる場、市民参加型で安価な講座の開講に期待する記述が見受けられる。一方で、開講場所の不便さを指摘する声も寄せられている。
3.参考資料
(1)アンケートの集計結果
項目 | 回答者数 | 割合 | |
---|---|---|---|
アンケート回答者数 | 35 | 83.3% | |
性別 | 男性 | 18 | 51.4% |
女性 | 17 | 48.6% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
年代 | 10歳代 | 1 | 2.9% |
20歳代 | 28 | 80.0% | |
30歳代 | 3 | 8.6% | |
40歳代 | 1 | 2.9% | |
50歳代 | 1 | 2.9% | |
60歳代 | 1 | 2.9% | |
70歳代 | 0 | 0.0% | |
80歳代以上 | 0 | 0.0% | |
講座内容 | 興味深かった | 18 | 51.4% |
普通 | 17 | 48.6% | |
あまり興味深くなかった | 0 | 0.0% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
講座の理解度 | わかりやすかった | 19 | 54.3% |
普通 | 13 | 37.1% | |
わかりにくかった | 2 | 5.7% | |
無回答 | 1 | 2.9% | |
質問への対応 | 丁寧であった | 18 | 51.4% |
普通 | 16 | 45.7% | |
不十分 | 1 | 2.9% | |
無回答 | 0 | 0.0% | |
講座資料 | 参考になった | 20 | 57.1% |
普通 | 12 | 34.3% | |
あまり参考にならなかった | 2 | 5.7% | |
無回答 | 1 | 2.9% | |
講師の話し方 | 聞き取りやすかった | 17 | 48.6% |
適切である | 16 | 45.7% | |
聞き取りにくかった | 1 | 2.9% | |
無回答 | 1 | 2.9% | |
受講料 | 安い | 4 | 11.4% |
適切 | 23 | 65.7% | |
高い | 1 | 2.9% | |
無回答 | 7 | 20.0% | |
講師回数 | 多い | 2 | 5.7% |
適切 | 27 | 77.1% | |
少ない | 5 | 14.3% | |
無回答 | 1 | 2.9% |
(2)自由記述「講師への意見要望」
- 非常に楽しく話しを聞くことができました。
- 基礎がない市民にとってグループワークは少し難しかった。(学生さんには良かったと思います)
- とても楽しく、わかりやすい講義でした。今後も市民の方との講座で意見を聞き深めていきたいと思います。
- 話が聴き取りにくいことがあったので、マイクを使用してほしい。
- コーディネーターの先生の意見も聞きたかった。
- グループワークの時間が大変良かったです。わかりやすかった。ワークの時間をもっととって、他の人の意見を聞きたかった。
- 生涯学習はこれからの高齢化社会(スローライフ)にとって大切なことだと思いました。
- ボランティア・コーディネーター講座をもっと開講して、みんなが自立できる社会になると良いと思います。
- もう少しやさしい言葉で説明してほしかったです。
(3)受講動機、講座への期待
- 生涯学習を学ぶため。ボランティアにも興味があったから。
- 資格取得のため(社会教育課題研究の授業の一環で)
- ボランティア講座ということで、人を牽引する力を身につけたいと思い参加しました。
- ボランティア・コーディネーターというものが、どんな役割や意味を持つものか知りたかったから。
- 実際に現場でボランティア活動を行なっている人の声を聞きたかったから。
- 場所が近かったことと、何かを始めるきっかけになれば良いと思い参加しました。
- 去年受講し、再び学びたいと思ったため。
- 施設に勤務していてボランティアを受け入れている日々。上手くいかない事があったりボランティアについて学んだことがなかったから。
- 主人の障害者施設での仕事に関連して、社会との関わりをどのような形で成し得ていけるのか、ボランティアの必要性を考えた。
- 今、介護を頼んでいるので、自分のできることはないかと思って。
- 大府市にて国際交流の事業推進ボランティアをしています。ボランティアという言葉を磨くチャンスだと思い受講しました。
(4)受講して印象に残ったこと、感想
- とても勉強になりました。勤務先の施設にて職員にたくさんのことを伝えました。
- 寄せ集めシートを使用し、様々な人の意見を聞き、自分の意見をさらに深めてきたのが良かったです。
- 色々と考えさせられることが多く楽しめる講義でした。
- グループワークでの講義が良かったです。色んな方の意見が聞けてよかった。
- もっと、資格を取得したときに役立つことをやってくれると思っていました。
- ”なりたい自分”という言葉が生きる力になりそうです。人のためになるようにボランティアに参加していきたいです。
- ボランティアをおこなう上での基礎を確認できたので、今後の活動に活かしていきたいです。
- ボランティアの活動は組織のあり方を理解し、どう関わるか、どうコミュニケーションをとるか具体的な話が聞けてよかったです。
- ”つなげる”という言葉、「齢を全うする」という話が印象に残りました。
- 人の真意を読み取ること、自分の考えを話すことはやはり難しいと思った。様々なノウハウが学べたと思う。
(4)受講して印象に残ったこと、感想
- 場所が遠くて少し不便であった。
- 隔週の講座日程だったが、毎週開講していただきたい。
- もっと学生と市民が触れ合える講座があれば良いのにと思いました。
- 場所が不便で、大学内で講座を開講することも検討して欲しい。
- また大府で講座を開講して下さい。
- 市民と学生のコミュニケーションがとても良かったと思います。
- このような市民参加の安価な講座がもっとあると嬉しいです。
- 講座プログラム(具体的な内容)を事前に知りたいです。