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2022.11.17

【地域連携】東海市で未来を語り、夢を語る~「学・思・考相まつ」の教え体現~

 東海市の郷土の偉人細井平洲先生の言葉「学・思・考相まって良となす」は、学んだことをよく考え、そして実行してはじめて学んだといえるという意味です。

 2022年11月16日(水)、第8回東海市地域大円卓会議が東海市芸術劇場多目的ホールで行われ69名が参加しました。この取組みは、多世代が協働して、学び、考え、実行する「学思考」を体現する市民参加の場として、将来のまちづくりの担い手である学生らや参加者が互いにまちづくりの想いや将来の夢を語り合うことで若者のチャレンジを応援する場です。

司会者とプレゼンター(夢を語る人)での集合写真

 8回目となった東海市地域大円卓会議では、本学国際福祉開発学部3年生の山本彩加さん、本学卒業生のイマドキヒャクショウ新堀亮さんなどプレゼンター(夢を語る人)5名が自身が取り組んでいることやその先の夢を発表しました。また、総合司会を鉄鋼戦士トウカイザーとともに本学経済学部3年生の池谷瞳維さんが務めました。

 プレゼンターの国際福祉開発学部3年の山本彩加さんは、「自閉症の兄と生きること~支援の連鎖~」というテーマで話をしました。自閉症の兄とそれを支援する両親、そして一緒に暮らす姉弟の支援のあり方について、体験をもとに話しました。障がい当事者が姉弟にいる人のことを福祉の分野では”きょうだい”と呼ぶそうで、両親が障がい当事者のケアにかかりっきりになってしまうなど、”きょうだい”と両親との愛着形成や愛情がしっかり注がれないといった課題があることが明らかになりつつあるそうで、支援の輪が当事者ー家族ーきょうだいへと広がっていく未来の姿を語りました。また、現在自身もNPOにて、”きょうだい”支援のプログラム開発に携わっているそうです。

中央で話をする山本さんとその右側でファシリテータを努める経済学部中野諭教授

 後半のワークショップでは、山本さんの話に共感した参加者が集まり、プレゼンターが描く未来の姿をどう実現できるか、互いの経験などを共有しながら夢の実現にむけてアイディアを出し合いました。

グループワークのまとめを全体に共有する山本さんグループのメンバー

 ここに至るまでには、東海市の市民活動団体や自治体有志職員、東海市に位置する星城大学や日本福祉大学の有志教職員が実行委員会をつくり、若者を応援する場を創り出してきました。この日は開会にあたり花田勝重東海市市長からのメッセージも寄せられました。最後に、閉会挨拶をした副実行委員長の本学千頭聡特任教授は「結果にいたるプロセスが大切」と、いろいろな人がいろいろな立場で意見を出し合い参画していくことが持続的なまちづくにつながっていくとまとめました。

 日本福祉大学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目指す『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人材を養成しています。

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