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2022.09.21

【地域連携教育】美浜町上野間地区で学生ができる地域貢献

 社会福祉学部では様々な授業科目、専修企画、イベントを通して地域連携教育、多職種連携教育を展開し、幅広い分野で力を発揮できる「ふくし」のスペシャリストを育成しています。

 2022年8月26日(金)、美浜キャンパスが位置する美浜町上野間地区において、社会福祉学部2年次科目「フィールド実践演習」(菊池クラス)の学生グループの1つが、サービスラーニング※のプログラムの一環で、上野間地区でサロン活動を行う「おちゃっこハウス」で地域貢献活動を行いました。

 学生らはサービスラーニングでの活動を通じて地域の住民と交流をする中で、自分たちに何ができるのかを考えこの日の企画を考えました。学生は、「コロナ禍で外で遊ぶ機会が少ない子どもたちがいることを知り、自分たちの得意を活かして子どもたちに楽しんでもらうことを目的に準備をしてきた。」と、この日のねらいを語ってくれました。

 グループの硬式野球部に所属する2名の学生は、インターネットサイトで調べて「ストラックアウトゲーム」のフレームを自作しました。参加した児童は、的がスパっと外れる爽快さからか、何度も何度も取り組んでいました。また、ラグビー部に所属する学生は、ラグビーのルールが書かれた説明ボードを製作して、後輩学生と一緒にラグビーボールでキャッチボールを体験する機会を設けました。

 また、別の学生らは、今年の蒸し暑い夏を無邪気に吹き飛ばすような「水風船キャッチボール」を企画しました。参加した児童は、投げられた水風船をキャッチしようとすると破裂してしまい、”水しぶき”とともに”わらい声”もあふれでていました。

 活動先の「おちゃっこハウス」担当の廣澤節子さんは、「5人の学生は、はじめ学生同士で話したこともなかった。話し合いもなかなか前に進まなかったので得意なことを活かして地域の子どもたちが楽しめる企画をしてほしいと伝えると、自分たちで話し合って企画を考えてくれた」と、最終日までの活動をふりかえってくださいました。学生が創作した「ストラックアウトゲーム」は、評判をよび地域のスポーツ少年団に寄贈されることになったそうです。

 学生らは、夏季休暇中に実践した地域貢献活動を、後期の演習の中で学生同士や教員、そして地域の活動先の方とふりかえり、得られた気づきや問題意識を深め、3,4年生にむけて社会福祉の専門的な学びに結び付けていきます。

※日本福祉大学におけるサービスラーニングは、平成20年度文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)に選定されたことを契機として、社会福祉学部において取り入れられました。本学の人材養成目標の達成のために、①学生の学習意欲の向上やキャリア形成、②初年次教育(1年次)から専門教育(3.4年次)の橋渡しになる教育を重視し、③NPOとの協働によるプログラムを実施しているのが特徴です。地域貢献にもとづく実践的体験的なグループ学習を知多半島のNPOや地域社会と連携して継続的に実践を重ねてきました。現在は、2年次の「フィールド実践演習」においてサービスラーニング型のゼミナールで実施されています。

 日本福祉大学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目指す『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人材を養成しています。

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