社会福祉学部
2024.07.12
福祉科の高校教員を目指し、今年の春に青森県の高校から日本福祉大学に進学をした中村さん。進学のきっかけや学生生活のこと、これから学んでみたいことなどについてお話を伺いました。
原田学長 高校時代、どんなことを勉強されてこられたのですか。
中村さん 私は今年の春に青森県にある東奥学園高等学校を卒業しました。福祉科でしたので介護福祉士の国家試験に向けた勉強に加え、大学受験に向け、勉強漬けの毎日でした。
原田学長 なぜ福祉科を選択されたのですか。
中村さん 実は兄も同じ高校の福祉科を卒業しました。中学生のときの私は目指したいと思えることがありませんでしたが、資格取得に向けて頑張る兄の姿を見て格好いいなと思い、兄と同じ東奥学園高校の福祉科に入りました。
原田学長 高校の3年間で介護を学んでみてどうでしたか。
中村さん 介護実習が毎年あり、実習先に就職したいと思うほど楽しく充実した学びの時間でした。それからは今まで以上に福祉に関心を持つようになりました。学びを深めていくうちに、だんだんと自分には他にもできることがあるのではないかと考えるようになりました。担任の先生から進路について聞かれたときは「福祉系の仕事につきます。」と返事をしました。ただ、福祉にもいろいろな仕事があるので、福祉のどんな仕事に興味があるのか、もう少し深く考えるようにと、先生からアドバイスをいただきました。高校に進学するまでは福祉に興味を持つことはありませんでしたが、東奥学園高校の福祉科に入ったことで福祉に興味を抱くようになり、自分自身の可能性を広げてみたいと思わせてくれたのは高校や先生のお陰だなと気づきました。それから大学に進学して教師を目指すことにしました。しかし、せっかく目指すなら、教師の資格に加えて、他の知識やスキルも身につけたいと思い、福祉科教員の免許取得に加えて社会福祉士を目指すことができる日本福祉大学を先生に紹介してもらいました。それからすぐに美浜キャンパスで開催されたオープンキャンパスに参加しました。
東奥学園高校2・3年生のときに出場した「高校生介護技術コンテスト」出場時の様子
高校2年時に出場した大会では東北大会を突破し、全国大会にも出場。
原田学長 大学に進学してからの印象はどうですか。
中村さん 勉強についていけるだろうか…青森出身の私は馴染めるだろうか…と不安でいっぱいでした。ですが、日福の同級生も先輩も優しく接してくれて、今では楽しく学生生活を送ることができています。青森出身ということも心配していましたが、日福は全国から学生が集まっていますので、授業中のグループワークでも各地の方言が飛び交っており、正直授業の中身に集中できないこともあります(笑)学外では、資格があることでアルバイトの幅が広がるということも実感しました。高校で培ってきた学びを社会で活かせることが嬉しかったですね。
原田学長 中村さんが将来高校の先生として生徒たちに教えていく時に、現場の面白さなどをアルバイトの経験を活かして伝えていけたらいいですね。
原田学長 中村さんはサークル活動もされているとお聞きしました。
中村さん 入学してから『ボランティアサークル白夜』に入りました。知的障害の方や、発達障害のある子どもたちとスポーツやレクリエーションなどを通じて様々な取り組みを行っているサークルです。先輩や同級生の考え方も参考になりますし、尊敬できるメンバーと活動することができています。
原田学長 充実した学生生活を送ることができていますね。これからの学生生活で学んでみたいことなどはありますか。
中村さん 海外の福祉に興味があります。高校時代にベトナムの福祉施設で働いている方のお話を聞く機会があり、それ以来海外の福祉について学びを深めていきたいと思うようになりました。
原田学長 海外の取り組みも興味深いですよね。本学はベトナムにもオフィスがあり、アジアの国や大学との交流もあるので、今後はいろいろな国に関心を持って学んでもらえたらと思います。そして、チャンスがあればぜひとも様々なことにチャレンジしてみてください。