お知らせ
高校生防災セミナー6期校活動報告
活動代表校として、「高校生防災フォーラム」にて2年連続発表をしました!
2017年1月30日
12月26日に名古屋大学減災館で行われた「高校生防災フォーラム」にて、本校の「高校生防災セミナー」※のメンバーが、第6期校の代表として選ばれ2年連続で発表をしました。ご高評をいただいた名古屋大学の先生方から「実際に自分たちの足で歩いて調査をし、課題を発見し、課題解決に向けて行動する、という非常に質の高い活動をしている。近年まれに見る素晴らしい発表」と高評価をいただきました。

当日の発表の様子

発表の後、講評をいただきました

午後は代表校として、他校の発表の司会進行を行いました。

すべての活動が終了し、修了証書をいただきました。
1.今年度の取り組み
昨年度の「高校生防災セミナー」に参加して、多くのことを学ぶ中で、私たちの生活の中で災害は非日常的なことであり、その備えが当事者として不足していることが被害を拡大させる最も大きな原因であると強く感じました。そのため、いつ起こる変わらない災害を恐れるのではなく、災害を意識した準備を、日常のこととして考え、実際に何ができるかを考えました。 そして、高校生が災害対応に対する正しい知識と正確な技術力を身につけることができれば災害現場において高い能力が発揮できることを実証したいというのが今年度の研究の目的でした。そのため今年度は活動内容を開発研究と調査研究に絞り活動しました。ま他昨年度からのキャリアアップとして、防災ボランティアコーディネーター養成講座・フォローアップ講座に参加しました。
2.名鉄無人駅調査
今回高評価につながった調査研究では、通学中に震災に遭ったときでも自分たちの命を自分たちで守れるよう、名鉄の神宮前から内海駅、河和駅間の無人駅調査を実施しました。調査駅を無人駅に絞ったのは、災害に遭ったときに、駅員さんもおらず、土地勘もないところで安全に避難所までたどりつけるかどうかを検証するためでした。

地図に基づいて実際に避難所まで歩きました。

野間駅の避難所とされていた野間小学校
実際に調査をしていく中で以下のようないくつかの課題に直面をしました。
- 簡素的な地図は都会には向くが、田舎には向かない(地域格差の問題)
- 案内されている緊急広域避難場所が津波災害に対応した避難所ではないものもある(複合災害の問題)
- 案内図に示されている経路が災害時に使用することができなくなる可能性の高い危険な道路を表示しているものもある
- その駅の場所の近くに避難できる場所があるにも関わらず、徒歩20分以上かかり駅より標高の低い所に案内しているものもある
3.高校生社会を動かす
そのため、その結果をまとめ、名鉄に報告をしようとしましたが、「避難場所の指定については、自治体との協議をして決定したものであるため、自治体から要望があれば検討する」という回答をいただき、報告書は受け取っていただけませんでした。
この調査によって明らかになった課題を抱える駅は、本校のある美浜町内の駅ばかりでした。そのため、美浜町に出向き、調査結果の報告と、名鉄への働きかけのお願いをしました。

報告書を美浜町の山田防災専門官に受け取っていただきました。
そして2016年12月28日、山田防災専門官がさっそく行動をしてくださり、名鉄へ変更の要望をお願いしてきたとうれしい連絡が入りました。名鉄は、現在、会社全体で同看板の見直しをしているとのことでした。
高校生が行動し、必ず来るといわれている東南海トラフ地震への対策の改善につなげることができました。この活動を「高校生防災セミナー」の期間だけで終わらせることなく、継続をしていきたいと考えています。
昨年度の様子
平成27年度高校生防災フォーラムの6期校代表校に選ばれました。
10月20日 2年生福祉社会入門「防災講座」にて半田市立半田病院へ見学に行きました。