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お知らせ

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国際協力部 岩手県陸前高田市訪問

2017年1月30日 NEWS

 国際協力部は3年前から岩手県陸前高田市竹駒地区の子どもたちに手作りのクリスマスカードを贈る活動をおこなっています。交流3年目となる今年度、以下の日程で現地訪問しました。

12月26日(月) 15時30分 陸前高田市役所表敬訪問(教育長)
17時 宿泊にて翌日の交流会準備
12月27日(火) 午前 竹駒保育園訪問 クリスマス交流会
午後 市内見学
12月28日(水) 9時~11時 被災者の皆さんと交流会

 参加した代表生徒5名は「自分の目で確認すること」「現地の人々から学ぶこと」「震災と復興について」、震災から5年経った現状を目の当たりにしました。5年経っても未だ仮設住宅に住み、夢を抱くことすらできない子どもたちに心を痛め、多くの支援者の対応に「支援疲れ」されている方々の本音を聞くことができました。
 そんな環境でも、多くの方々が私たちの訪問を心待ちにしてくださり、そして心から歓迎してくださいました。
 今回の訪問で直接学び、気づいたことを、今後の活動に活かしていきたいと考えています。

参加した生徒たちの感想

部長 2年B組 山本晴輝

 僕は12/26から12/28に陸前高田へ行って思ったことは、まず震災から5年経過しているけどなかなか復興が進んでしていないのだなと改めて思いました。そして実際に津波の話しを聞いてこんなに恐ろしいものだとは思いませんでした。また被害のあった場所にも行くことができました。僕の住んでいる地域も川があるのでこれは他人事では無いなと思いました。保育園に訪問して、そこで子どもたちとふれあい、たくさんの元気をもらうことができました。最後に実際に見たり、聞いたりしなければわからないことが多く、現地行くことができていい経験になりました。そして、学んできたことを仲間たちだけではなく多くの人に伝えていきたいと思います。「助けられる側」ではなく「助ける側」になりたいです。

副部長 2年E組 勝川真衣

 私の家って津波に襲われるの?私は昔お父さんにそう聞いたことがあります。お父さんは多分大丈夫!そう言いました。じゃあ大丈夫なのかな?ずっとそう思っていたけど、12月26~28日の陸前高田市の訪問で自分の家も津波に襲われてしまう可能性があることを強く実感しました。
 この陸前高田の訪問では保育園の子供たちにクリスマスカードを届けたり被災者の方々にお話して頂いたり色んな貴重な経験ができました。保育園の訪問では子供たちの元気さに驚いたし、逆に自分達が沢山の元気を貰いました。被災者の方々のお話は想像を絶するものでその中で1番印象に残っているのは皆さん5年経っているけどまだあの津波の恐怖の記憶は全く消えてなくて、未だに夢で見ていたりしているということです。私が今回訪問をさせて頂いて、1番強く思ったのは被災者の方々はとても強く前向きに生きていることです。皆さんはとても辛い経験を何も知らない自分達に語り教えてくれました。それを無駄にせずこれから家族、友人、後輩に今回のことを話したいです。この訪問は自分の人生で転機となる出来事だったと思います。

2年B組 水野李都

 僕は、「実際に見に行かなければ分からない。」と言っていたある友達と被災地訪問を行なった。そこでは、被災者に学ぶ事によって得ることができる教訓や、復興の最中であっても元気な方をたくさん知ることが出来た。
 一つ目は「助ける人になるか、助けられる人になるかで意味合いは全然違う、ただし困っている人がいる場合は別である」です。この言葉は市役所で働く、ある職員 の方のお話の中で出てきて「震災では若い人が弱者を助けている時に大勢なくなっているので困っている人がいたらぜひ助けてあげる方にまわってください。」僕はこの考えが、これから起こるかもしれない大災害の被害を少なくできると教えてもらいました。
 二つ目は、保育園での園児とのふれあいの時に笑顔が少なかったけど帰る時にはみんなとても笑顔でした。保育士さんに言われた「みんな笑顔だけど、他人にはその人をもっと笑顔にできる」は、とても共感できるものであり、触れ合いもとても楽しかったです。
 でもこの3日間で、出会った人が異口同音に言うことは、「命を守るのが最優先、とにかく高い所に逃げるべきである。」と言うことです。この学んだことを、これから後世に伝えていかなければと思えるとても、いい経験をすることが出来ました。

2年D組 松井亜美

 2011年3月11日に東日本大震災がありました。当時私は小学生でした。12月26日から12月28日の3日間、被災地の岩手県陸前高田市に行きました。仮設住宅が多く、五年経った今でも仮設住宅に住む方がいると聞いて衝撃を受けました。
 2日目に保育園に訪問しました。行く前は子供達が全然寄ってきてくれなかったらどうしようと不安な気持ちでいっぱいでしたが、すぐに心を開いてくれて、持っていったプレゼントも喜んでくれてすごく嬉しい気持ちでいっぱいでした。元気になってもらおうと保育園に行った私たちが逆に元気をもらいました。津波の被害にあった場所の境目に行きました。住宅が当時のまま残されていました。震災の影響で窓が割れていて壁が無く屋根も曲がっていて、あの日から時間が止まっているようでした。
 3日目は被災者の方のお話を聞きました。被災者の方の生のお話はテレビなどで聞くお話よりも現実味があって同じ国に住んでいる人にいろいろな被害があったことを改めて実感しました。被災者の方のそれぞれの想いを聞くことができました。被災者の方のお話を聞いた私達には次の世代に伝えていく義務があると思います。三日間で学んだことを多くの人に伝えていきたいと思いました。助けられるばかりではなく、助けることができる人になりたいと思います。

1年A組 岸愛梨

 日本中が震撼した東日本大震災から5年。
 私は12月26日から28日の間、岩手県の陸前高田市を訪れた。保育園を訪問し、園児と交流をしたり、多くの方々から体験談を聞かせていただいたりした。被災地を初めて訪れた私にとって、とても貴重な時間が過ごせたと思う。実際に現地を訪れたおかげでたくさんの事を知り、学んだ。その中で未だに仮設住宅で暮らしている人もいる状況を目の当たりにし、衝撃を受けた。また、今でも津波に追いかけられる夢を見る、という話も伺った。私は知っているつもりでいたけれど、全く何も知らなかった。実際に現地に行かないと分からないんだ、と思った。 日頃の避難訓練の大切さ、想定に捕らわれず、"津波てんでんこ"の精神で自分で考え行動することなど、様々なことを教わった。あの震災は東北の人々の心に大きな爪痕を残したが皆、前へ歩き出している。私はこれから、今回の訪問で教わった教訓を生かし、災害時には助けられる側でなく、助ける側の人になりたいと心から思った。

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