このページのメインコンテンツへ移動

進路紹介
Career

卒業生メッセージ

愛知淑徳大学 文学部 竹内 香穂さん

付属高校での学びが、
私の中で生きている。

愛知淑徳大学 文学部 竹内 香穂さん

心に響いた被災者の方の言葉

和太鼓部に入りたくて付属高校へ入学。部活づけの毎日を過ごしました。特に印象に残っているのは、2回の東日本大震災被災地での演奏活動です。最初は石巻・大船渡の仮設住宅や商店街へ。不安でしたが演奏後、「忘れないでいてくれてありがとう」と被災者の方に言葉をかけられ、涙があふれてきました。次は福島の仮設住宅。原発事故でふるさとに戻れない被災者の方々の前で演奏しました。みなさんの笑顔が素敵で、逆に元気をもらった気がするほどでした。ただ、進んでいない復興の現実を生で見て、現地に足を運ぶことの大切さも知りました。

困った子どもは困っている子ども

小学校の教員を目指したのも、和太鼓部で地元の小学生へ和太鼓指導をしたことがきっかけです。私はある特別支援学級の生徒に教えていたのですが、曲中でバチを前に突き出す部分が言葉で教えても伝わらず、途方に暮れていました。しかし、ふと思いついて、友人が持っていたタオルのキャラクターめがけてバチを突き出すお手本をしてみせたところ、その子はすぐに真似をして、さらに笑顔を向けてくれました。「困った子どもは困っている子ども」と言われます。最初、私はその子を「困った」存在として見ていました。しかし、本当はその子が「困っていた」のです。子どもと接する際に重要なのは、「まず子どもが何に困っているのかを考える」視点であると学びました。

障がいを持った仲間との生活が基礎に

大学では、特別な支援が必要な子どもたちにも深い理解のある小学校教員をめざして学んでいます。大学の講義は、教育原理など学ぶほどに面白いものばかり。特に「共生」をテーマとした特別支援教育論の具体例は興味深く、講義の中身がすんなりと入ってきます。というのも、その具体例は、私が付属高校で障がいを持った仲間との生活で日常的に経験してきたことだから。あらためて付属高校で学んだことが、じぶんの中で生きていると実感しています。

※掲載原稿は、すべて大学在学時に取材したときのものです。

一覧に戻る

このページのトップへ

page top