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進路紹介
Career

卒業生メッセージ

日本福祉大学 健康科学部 新美 成美さん

付属高校で育んだコミュニケーション能力を、
未来への糧にしていきます。

日本福祉大学 健康科学部 新美 成美さん

みんなで解決するからこそ一つになれる

全国大会常連校の和太鼓部の副部長になったことで、私の高校生活は中身の濃いものになりました。和太鼓部は、一つの音を作り上げるために、何度も何度もミーティングを重ねます。「想いは口にしないと伝わらない」からです。和太鼓は気持ちでたたく楽器。演ずる曲にじぶんたちの想いを乗せるためには、チームが一つになることも必要です。そのために、練習メニューもじぶんたちで考え、部活内の問題もじぶんたちで解決してきました。逃げ出したくなるくらい大変なときもありましたが、この経験がなければ、今の私はありません。

今も心に刻まれる被災地での経験

全国大会で第3位に輝いた年、大会の帰りに東日本大震災の被災地石巻を訪れて、激励演奏を披露しました。「みなさんの演奏を聞いて、被災後、初めて涙が出ました。こころのかたまりを溶かしてくれてありがとう」。演奏後、被災者の方からいただいた、この言葉が忘れられません。こうした経験の一つひとつ、そして、部活で鍛えられた「コミュニケーション能力」が、夢である理学療法士の仕事にとって糧となるもの。日本福祉大学に進学し、「運動学」の講義を聞いていても、自分の経験からわかることがあり、高校時代に和太鼓をやっていて良かったと思っています。

誰かのために行動することが普通にできる大学

大学では障害者学習支援センターにも所属して、障害を持った仲間のためのノートテイクをやっています。大変なのは物理の講義。じぶんがわからないことは伝えられないので、私が講義中に手を挙げて聞くこともあります。「あなたがわからないなら、障害をもった学生もわからないということなんだよね」と、こうした行動に対して「ありがたい」とおっしゃってくださるのが、この大学の先生方です。聴覚障害の学生が視聴するビデオのときは、先生も私と一緒にノートテイクをしてくださいます。「こういうことが普通にできるのが、日本福祉大学なんだ」。付属高校からこの大学に進学した意義を、日々感じています。

※掲載原稿は、すべて大学在学時に取材したときのものです。

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