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現在のe-Learningシステム利用状況は大学単位、または教員単位にて利用されているが、今後は他の学校/教員間の情報の共有が必要だと考えられる.本研究は、「いつでも、どこでも、誰でも、誰とでも」利用可能な次世代のe-Learningコンテンツの提供を目的として、使いやすさを追求し、携帯電話を利用した学習機能などを備えたe-Learningシステムを開発するとともに、現存するe-Learning教材の流通を支援することを第2の目的としている. 2.携帯電話対応型e-Learningシステムの機能と動作環境 発した携帯電話対応型e-Learningシステムを、「Uラーニング」の名称のWebサイトにおいて無料で開放している(http://u-learning.jp/).マニュアルがほぼ必要のない程度に充実したインターフェースと直感で理解しやすい画面構成としている.システムに具備した機能を簡単に表1にまとめた. 表1 携帯電話対応型e-Learningシステムの機能
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システム自体もオープンソースとして開放している.動作条件は以下のとおりである.
OS : Apache、PHP、MySQLが動作すれば Linux でも Windows でも動作可能 3.携帯電話対応型e-Learningシステムの運用 開発されたe-Learningシステムを利用することにより、学習者は携帯電話を使って、場所や時間を選ばず学習することが可能となった.授業の合間の時間などを利用して繰り返し学習するという、新たな学習スタイルの実現を支援できた.学習者自身が興味を持ち、学習しようと意欲の湧く環境づくりのひとつである. 講義2科目(統計学、医療福祉メディア概論)、演習1科目で、このe-Learningシステムを活用した.学んだ事項を確認するアチーブメントテストとして、学習者に対してのメリットは大きい.実際、受講者からは他の科目でも導入してほしいと言う意見も多かった.教師側にも学習者の理解度をチェックできるメリットがあり、リアルタイムで授業改善につながった.今後、どの程度の学習効果があったか、未利用者と比較することで検証をし、別途報告したい. 正課の科目だけでなく、社会福祉士の国家試験を受験する学生に対し、本システムに参加を促し、過去問題を携帯電話に配布することによって、本格稼動に向けての実証試験を行った.35名の参加があり、利用は活発であったことから、資格系の科目では学生の受容度も大きい. 4.今後の展開 現在、開発は一段落し、運用の段階にある.広く教育現場で使用してもらうことで、さらに改善点を取りまとめ、システムのバージョンアップを図りたい.そのために、Webページ上に問い合わせフォームを用意している.
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Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University