本研究所は，昨年度より（株）デンソーウェーブと日本放送協会と共同研究，共同実験の契約を結び，モーションコントロールカメラロボットの開発を行ってきました．
　この3者により開発されたモーションコントロールカメラロボットが2005年2月22日・23日の2日間，東京のNHKスタジオにおいて日本放送協会主催の「番組技術展」において公開されました．
　開発されたモーションコントロールカメラロボットシステムは「JaiRo」と名づけられました．この「JaiRo」は，コンピュータ制御により同じカメラの動きを寸分の狂いもなく何度も繰り返し撮影できるシステムです．撮影した映像を収録しておき，多重に重ね合わせて合成することで，少ないエキストラを大勢に増やしたり，CGとの合成を高精度に行うことができ，大掛かりなスペクタクルシーンなどの映像政製作に効果を発揮するシステムとして開発されたものです．
　本研究所は，モーションコントロールカメラの操作システムを主に担当し研究開発を行ってきました．
　今後は，最終的な調整を行い，実際のNHKの番組制作に活用していく予定です．

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