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(2) アセスメントにおける環境の現況に関する調査データ 開発に伴う環境影響評価 (アセスメント) は, 「アワスメント」 という悪口をたたかれながらも, 少なくとも現状調査については一定の精度で実施されている. 愛知万博の会場予定地のように, 開発の構想が出てきたがゆえに県下でトップクラスの詳細な自然環境調査が行われる事例も少なくない. 環境影響評価制度の整備が早くから進んだ関東あるいは関西の地方自治体では, すでに数多くの事例が積み上げられている. しかし, 膨大な費用と労力をかけて調査した結果は, 厚さ 10■に及ぶ環境影響評価準備書に記載されるものの, その後の活用はほとんど行われずに, やがて倉庫のなかでほこりを被ることになる. これらのデータの市民全体での共有化が図れれば, 自然環境についてのすばらしいデータベースができるはずであり, 開発業者も調べるだけの現状調査に多額の費用を投じるよりもさらに効果的な調査ができるはずである.
(3) 空間データと環境データ, 社会経済データの対応 |
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◇3. 環境情報が果たすべき役割 環境との共生を実現していくうえでの要件は数多く考えられるが, ここでは, 次の諸点にしぼって考えたい. (1) くらしと環境との相互関係性の構造化
1. くらしと環境との意識面での乖離
2.くらしと環境を結び付けるもの
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