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センター長あいさつ

社会福祉実習教育研究センター長

木戸 利秋

 社会福祉実習教育研究センター(以下「センター」という)は2002年に開設されました。「日本福祉大学の社会福祉実習教育等の充実・発展を目指し、学部の社会福祉実習教育を支援するとともに、社会福祉実習に関わる教育・研究ならびに地域と大学のネットワーク形成の推進を図る」ことを目的としています。

 本学では現在、社会福祉学部、健康科学部、福祉経営学部(通信教育)の3つの学部でソーシャルワーカーの養成教育を行っています。その特徴をあげると、第一に、大学として1年間で約1000名の学生たちが、約700か所の施設・機関等で実習を行っていますが、この規模の実習は国内で最大規模であることです。実習する学生をみると、20代の若者が中心の通学課程と、すでに社会人として中堅からベテランまで在籍している福祉経営学部(通信教育)まで、全国からあらゆる年齢層が学びに来ているところが特徴です。

 本学の第二の特徴として、ソーシャルワーカーの養成教育の基礎として、地域社会の多様な現場でのフィールドワークを位置づけるとともに、他方で、ソーシャルワーカー養成教育の発展として、医療、教育、保育、介護、建築等の関連分野の専門教育や資格との併修を進めていることです。
 すなわち、前者では文部科学省の平成26年度「地(知)の拠点事業」(大学COC事業)1 に全国の福祉系大学のなかで本学がはじめて採択されたことを受けて、通学課程の1年次より地域志向学習が行われています。これは、専門職が陥りがちなパターナリズムに対して、住民の立場や視点に共感し、代弁できる力を育むことを意図しています。
 そして後者では、医療ソーシャルワーカーや精神保健福祉士、スクールソーシャルワーカーのような教育福祉、保育士や介護福祉士のような保育・介護の専門職資格との併修ができるように、学部カリキュラムが工夫されています。2 社会福祉を中心にしながらも、医療、教育、保育、介護、建築におけるバリアフリー等との関連においても、ソーシャルワーカーはますます必要とされるようになっており、本学はその社会的要請に応えるものです。

 第三の特徴として、実習先とのより緊密な連携や関係づくりを進めていることです。2006年度に提携社会福祉法人制度を設立し、全国の14の社会福祉法人とネットワークをつくっています。また2014年度には、地元の愛知県において「社会福祉現場と専門職養成をつなぐフォーラム愛知」を、趣旨にご賛同いただいた施設や機関とともに立ち上げ、今後、専門職養成にむけて社会福祉現場との緊密なネットワークを構築していく第一歩を踏み出しました。

 今日、社会保障制度の改革が目まぐるしく進められても、ソーシャルワーカーとして「人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう援助していく」基本的使命は変わるものではありません。実習教育を充実させていくということは、日本のソーシャルワークの質を高めていくことに他ならないと考えています。そうした意味からも、このセンターを多くの皆様方のお力添えを頂きながら、充実したものにしていきたいと存じます。

1 COC(Center of Community)とは、教育・研究・社会貢献の3つの分野で、地域課題の解決や地域活性化を目ざして大学が全学的に地域を志向した取組を推進し、地域課題の解決に資する人材や情報、ノウハウが集まる、地域コミュニティの中核的存在となることで、これを目ざす大学を文部科学省が支援するというものです。詳しくは、本学のCOC事業のHPをご参照ください。

2 ソーシャルワーク養成教育とあわせて、どのような関連資格の併修ができるかは、学部によって異なります。詳しくは、各学部の資料をご参照ください。