アーチェリーの打ち方
アーチェリーの矢を射るまでの一連の流れを説明しています。
しかしながら、射る動作の細かい注意点や弓の調整などは人により考え方も異なっていることもあり、ここで説明することは難しいこともあります。
実際に自分で調べたり、サークルの中で教えてもらったりしながら、試行錯誤することも大切かと思います。
サークルでは先輩・経験者からのアドバイスやコーチングを行っていますので、
様々な意見や考え方を聞きながら、アーチェリーの技術を高めることも可能です。
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STEP1
スタンス(足がまえ)
スタンスは弓を射るとき、その基礎となる最初の足がまえである。矢が正しく的に当たるためには、まず正しい姿勢を作ることが大切。常に一定のスタンスをするように心がけたい。
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STEP2
セット(胴構え)
胴がまえは、すべての基本であり、それが鋭い離れにまでつながってくる。スタンスを基礎とし、両足の上に上体を正しくおき、腰を据え、左右の肩をおとし、背骨から頭の先まで真っ直ぐに伸ばし、身体の重心を腰の中心において心気を整える。
(肩と腰と足が三重にまっすぐに重なるようにする。) -
STEP3
ノッキング(矢つがえ)
ノッキングは「矢つがえ」、「とりかけ」(引手の指を弦に掛ける)、「ボウグリップ」、「顔向け」の動作を含めた一連の動作である。
「とりかけ」は弦に指をかけるのであり、指に力を入れて引くという動作ではない。 -
STEP4
セットアップ(打ちおこし) ゆったりとのびやかに
ノッキングが終わって、弓と矢をもった両手をあげ、これからドローイング(弓を引くこと)をしようとするまでの動作。
※押手の肘のかえし
押手で弦を打たなくなるだけでなく、押手のより高い安定に必要なテクニックである。思いきり回転させて固定するものでもなく、それよりやや戻した中間ぐらいに肘をおくことが押手をもっともリラックスした状態にさせる。 -
STEP5
ドローイング(引き分け)
ドローイングは、セットアップされた弓を左右均等に引き分ける動作。原則は押す力と引く力は五分と五分。
あくまで押す力と引く力のバランスをとり、いわゆる引かず引かれずの力配分を維持する事が大切である。※押手の弱い人はそれだけ押手に多くの力を配分することによりバランスがとれる。
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STEP6
フルドロー(会)
ドローイングして、引手をあごにつけ、ねらいを定め、そして伸びあっている状態。心理からいえば無限の伸び合いである。静から動への分岐点である。(押手・引手の力の均衡が大きくなり、体を中心として、両側に放出される直前
- アンカーリング(固定)
引手の人差し指のポイントをあごの下、またはその近くに固定して、弦はあご、唇、鼻に触れるのが普通。 - エイミング(ねらい)
サイトを弓につけ、それで的を狙う。(サイトシューティング)目は両目を開け、普通右目で狙う。(押手が右の人は逆) サイトの調整ははずれた方向にサイトピンを動かす。 - コンセントレーション(集中)
余分な雑念をシャットアウトしなけらばならない。そこで精神集中が重要となる。フルドローの間、わずか4~5秒の間、これが最も必要とされる。常にコンセントレーションを心がけ、一射一射大切に引くことが必要。
- アンカーリング(固定)
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STEP7
リリース(矢ばなれ)
リリースとは、矢が発射される弓射完了の瞬間的動作である。リリース時引手の指は自然に離れることになるが、アンカーリングした引手が戻る、指が引っかかるなどの問題により、矢飛びが安定しない事がある。
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STEP8
フォロースルー(残身)
残身とは、矢の離れた後、姿勢をほんのしばらくそのまま保つことでもある。それは作為的に作るものではなく、リリースの結果、自然に残るものである。
※基本的には上記1~8までの動作が矢を射る流れの中で行われます。
その段階・所作の一つ一つに細やかなポイントやコツがあり、工夫と試行錯誤により射型は完成します。