このページのメインコンテンツへ移動
研究所員一覧
  1. ホーム
  2. 研究所員一覧
  3. 所員コラム
  4. 第7回 「数字で見る知多半島の『少子高齢化』のゆくえ」

知多研コラム

第7回 「数字で見る知多半島の『少子高齢化』のゆくえ」

 少子高齢社会が到来したことは、もはや21世紀の日本に住む我々にとって常識であるといえます。では、この「少子高齢化」の進展によって、10年後・20年後の日本は、愛知県は、そして知多半島は人口構成からみるとどんな姿になっているのでしょうか。

表1:全国

総数 2005年 2020年 2030年
人口(千人) 127,768 122,735 115,224
  2005年 2020年 2030年
年少人口割合(%) 13.8 10.8 9.7
生産年齢人口割合(%) 66.1 60.0 58.5
老年人口割合(%) 20.2 29.2 31.8
老年人口における75歳以上の割合(%) 9.1 15.3 19.7

表2:愛知県

総数 2005年 2020年 2030年
人口(千人) 7,255 7,359 7,152
  2005年 2020年 2030年
年少人口割合(%) 14.8 11.5 10.4
生産年齢人口割合(%) 67.9 62.8 61.8
老年人口割合(%) 17.3 25.7 27.7
老年人口における75歳以上の割合(%) 7.2 13.2 16.7

 日本の総人口は、2005年(日本の人口がほぼピークに達した)の約1億2800万人から漸次減少してゆき、今から20年後の2030年には、約1億1500万人となり、総人口はざっと1割減少するといえます。

 愛知県の人口は、2020年にはまだ増加が続いており、2030年に至っても2020年に比べて20万人の減少に留まると予測されます。

 また愛知県では、少子化および高齢化の進展度も全国よりもゆっくりであることが、表1と表2の対比で読み取れます。

 もちろん、少子高齢化は地域間で不均等に進みます。知多半島においても、表3と表4を対比してみれば、明瞭にこの不均等が現れるであろうことが判ります。

表3:半田市

総数 2005年 2020年 2030年
人口(千人) 115,845 120,898 119,814
  2005年 2020年 2030年
年少人口割合(%) 16.3 12.3 11.2
生産年齢人口割合(%) 66.7 63.3 61.6
老年人口割合(%) 17.0 24.4 27.1
老年人口における75歳以上の割合(%) 7.2 12.5 15.6

表4:南知多町

総数 2005年 2020年 2030年
人口(千人) 21,909 17,705 14,918
  2005年 2020年 2030年
年少人口割合(%) 12.2 8.4 7.7
生産年齢人口割合(%) 61.1 55.0 51.3
老年人口割合(%) 26.7 36.6 41.0
老年人口における75歳以上の割合(%) 12.5 19.9 25.4

  以上の予測は、「国立社会保障人口問題研究所」の将来人口推計、を利用しています。

日本福祉大学知多半島総合研究所
地域・産業部
日本福祉大学通信教育部福祉経営学部

教授 三輪 憲次