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知多半島生態系ネットワーク・フォーラムが開催されました

 日本福祉大学知多半島総合研究所は、知多半島生態系ネットワーク協議会との共催で、生態系ネットワーク・フォーラム「動き始めた知多半島の生態系ネットワーク ~3年目の取り組み~」と題して、1月13日に半田キャンパスで開催しました。7回目の実施となる今回のフォーラムでは、昨年に引き続き、身近な生態系をテーマにした基調講演や、知多半島の動物の生息状況についての報告会などを実施し、学生・教職員や企業・自治体の職員、一般市民など、約100名が参加しました。

◆多くの方にご参加いただきました

基調講演

 今回は、テレビ等のメディアでもご活躍の五箇公一氏(国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室 室長)に、『生物多様性と私たちの生活』と題してご講演いただきました。生物多様性と聞くと大きな生態系を想像しますが、実は私たちの生活に密着した生き物や近くの水辺が深く関わっており、そこに住んでいる私たち人間の生活習慣そのものが大きな影響力を持つそうです。五箇先生ならではの視点から、生物多様性を分かりやすくまた、とても面白くご講演いただきました。

◆五箇公一氏

◆講演の様子

アンケートより(基調講演への感想)
  • 森林破壊が日本の林業の衰退や動植物の住みにくさにつながっていることがわかった。森や緑の重要性を痛感した。
  • 基調講演が面白かった。生態系を守るには、一人一人のライフスタイルが大切ということに同感である。
  • 地道な活動の積み重ねが、生物多様性につながることを五箇先生のお話から感じた。
  • 基調講演では、ダニからみた生態系、ウイルスと生物の関係等、今まで気づかなかった視点を示していただいた。
  • 日本人がクワガタが好きな理由がわかった。

活動報告

 知多半島北部の活動として、協議会員であるNPO法人日本エコロジスト支援協会の北村事務局長より、「企業緑地におけるビオトープづくりとあるべき姿の青写真について」と題して、活動報告を発表いただきました。
 また、半島中部の活動として、協議会員の東浦里山支援隊の田中氏より東浦町内にある「自然環境学習の森の活動状況」について報告されました。さらに、半島南部の活動として、日本福祉大学美浜キャンパスで行われている、健康科学部福田秀志研究室の調査結果が報告されました。
 最後は、会場の受講者からの質疑応答に答える形でパネルディスカッションも行われ、活気あるフォーラムとなりました。

◆日本エコロジスト支援協会 北村氏

◆東浦里山支援隊 田中氏

◆福田秀志研究室の報告

◆パネルディスカッションの様子

アンケートより(フォーラム全体への感想と、今後期待するテーマについて)
  • 自分の地域と異なる地域の取り組みの様子を知ることができた。
  • 現在の知多半島の生態系(キツネの生息等)を知ることができた。今後自分でも意識して情報を集め、生物多様性について考えていきたい。
  • 半島の自然が更に再生されていくのを期待しています。
  • ヌートリア、ハクビシン、アライグマなどの外来生物が在来種に何かの影響があるのではないかと思われる。これらの外来生物の駆除はどうしたらいいのか考えてほしい。
  • ナラ枯れへの対応と広報活動を推進してもらいたい。基調講演が面白かった。
  • 里山を維持していく労力はどうしたらいいか、知恵をおかりしたい。
  • 企業ビオトープづくりでの注意点・留意点や苦労したところなどのお話を聞かせていただきたい。
  • 地域本来の植生とは何なのか。また、その調査方法など知りたいです。
  • 権現山付近のキツネの定点観察を今後とも続け、毎年のフォーラムで最新生息状況を発表して欲しい。
  • 日常生活に意識して自然を大事にしていくためには地域の大きな枠組みが大事である。そのことを継続するため、今後も情報収集のために参加したい。