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はじめてのふくし

「ふくし」ってなんだろう?

「ふくし」ということばから、頭にうかぶものはなんでしょうか。
ボランティア、お年寄りのお世話でしょうか、それとも耳の不自由な人のための手話通訳でしょうか。どれもまちがってはいません。
しかし、「ふくし」の世界や仕事はもっと広いのです。 「ふくし」という言葉は「幸せ」というような意味です。
英語では、welfareあるいはwellbeingです。wellは「こころよい」「すこやかな」という意味であり、fareは「くらす」「やっていく」、beingは「生きる」「人生」という意味になります。つまり、「快適に生きる」ということです。 「ふくし」の仕事は、人が快適に生きられるように社会的な支援をすることです。
すべての人々の「いのち」を大切にして、「くらし」を豊かにして、「いきがい」を見つけることを支えるのです。
「ふくし」と関係の深いことばに「人権」があります。「人権」とは、人が幸せになることをさまたげられないように保障することです。ですから、「ふくし」の仕事は「人権」を大切にすることでもあります【コラム1】。

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「いのち」を大切にするには、まず安心してくらせる「衣・食・住」の保障が必要です。
そして次に安全。病気や交通事故から身をまもり、食品や環境の汚染(おせん)をふせぎ、地震、台風などの災害や犯罪の被害を最小限にくいとめる。もちろん戦争やテロは絶対にゆるされないことです。
「こころの健康」も忘れてはいけません。いじめなどにより不安や悩みで心がいっぱいになるのはよいことではありません。 「くらし」を豊かにするためには、働かなければなりません。 人びとは、生活が安定し、住みやすい町であり、仕事があって、老後の心配がないことを願います。
世界中を見渡すと、貧富(ひんぷ) の差が大きく、みんなで支えあって生活のレベルをあげることが大切です。
また障害をもっていても、みんなと同じようにくらせるようにしなければなりません。
「いきがい」を見つけるためには、みなさんはどんなことを考えますか。人は食べるために生きているのではなく、生きるために食べるのです。私たちの胃袋を満たすパン。たしかにそれも必要ですが、もう一つ大切なパンがあります。それは心のパンです。学校で勉強したり、歌をうたったり、絵を描いたりす るのも、心のパンの一つです。
世界には学校に通いたくても通えない、貧しい国や地域の子どもたちがいます【コラム2】。
ユネスコは学習権宣言【コラム3】をして、学ぶことや文化に親しむことが、生きることと同じくらい大切だとうったえました。

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エッセイを書いてみよう

「福祉」という言葉の本来の意味は「人の幸福」。このように大きくとらえてみれば、一人ひとりのふくしのかたちがあってもよさそうです。「わたしと福祉」というテーマで、あなたの身近な体験を通したエッセイを800字程度で書いてみましょう。 参考「日本福祉大学高校生福祉文化賞エッセイコンテスト」 ホームページ
http://www.n-fukushi.ac.jp/50th/essay/新規ウィンドで開きます
※詳細につきましては、必ず本学ホームページでご確認下さい。

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