九州・佐賀県から知多半島の日本福祉大学へ。今、「子どもの心に寄り添う先生」になるために頑張っている前田浩輝さんにお話を伺いました。

『コロナ禍』で始まった大学生活とひとり暮らし

実は僕たちの学年はコロナ禍で始まりました。
入学式もなく、いきなりZoomでの授業の日々。なかなか友達もできず辛かったですね。当時僕の心の支えになっていたのは、週一の地元の友達とのZoomやLINE電話。本当にありがたかったです。
そんな中で始まったひとり暮らし。最初の頃は、帰宅しても実家のようにごはんやお風呂の用意ができていない現実を目の当たりにして、親のありがたみを痛感していました。慣れるまではいろんな失敗があったりして大変でしたが、今では自由に自分の生活をデザインし楽しむことができるまでに!
自分を成長させてくれるひとり暮らし、僕は断然オススメです。

今日は栄養バランスを考えて煮物と肉料理

アルバイトもサークルも九州の先輩から

地元で愛されているバイト先の
カフェ&キッチン「サンローラン」の皆さんと

ひとり暮らしを始める準備で美浜に一緒に来てくれた親とたまたま入ったカフェ「サンローラン」で、僕たちの話し言葉から九州出身と気づき親しく話しかけてくれたのが、お店でバイトをしていた同じ九州・熊本の先輩でした。
対面授業が始まった頃にその先輩と同じ授業で偶然再会して、そのお店のバイトと先輩の所属するサークルを紹介していただきました。故郷から遠い知多半島にきて、同郷の先輩の存在はとてもありがたかったです。今ではその先輩に教わってお店メニューのドリンクやパフェも作れるようになりました(笑)

サークルはバレーボールの「滝造」。気軽なサークルなので皆和気あいあいです。日頃の活動の他に、夏冬開催される「滝造杯」では、障害物競走などバレーボール以外の競技もあり、チームを結成してガチンコ勝負!めっちゃ盛り上がります!

毎週月曜19時~は「滝造」で汗を流します!

目下の目標はダブルライセンス取得!

目下の大きな目標は、小学校教諭と中学校社会科教諭の免許というダブルライセンスの取得です。 2年の時に、本学での教育実習要件である「教職インターンシップⅠ」を受講しました。これは、学校現場での授業見学や授業補助、課外活動や職員室での教員の仕事を体験しながら学べるもので、実習前の2年生の時に実施されます。生徒たちに教科を教える教育実習とは違い、表には見えない、例えば花壇の植え替え作業などを実際に体験できたことで、学校現場へのシミュレーションができました。 今は目標に向かって一直線。今はまだ3年後期の実習準備に忙しく、教員採用試験の勉強までは手が回りませんが、落ち着いたら来年の採用試験に向けて勉強サークルを立ち上げたいと思っています。

教職免許ダブル取得を目指して毎日コツコツ勉強しています

子どもに寄り添える先生を目指して

小さなころから5歳年下の弟や年下のいとこたちと一緒に遊ぶのが好きで、実は最初は保育士になろうと思っていたんです。でも佐賀県から東京へ引っ越した小学校3年生の時、親身に僕の話に耳を傾けてくださる担任の先生とスクールカウンセラーさんに出会い「僕もこんなに生徒のことを考えてくれる先生になりたい」という気持ちが芽生えました。そして佐賀に戻った翌年の小学校6年の時、再びいい先生に巡り合い、その気持ちは確信に変わりました。大学選びの際は、教職の他に心理にも興味があったので、日本福祉大学 教育・心理学部を選びました。将来は、勉強を教えるだけでなく、ストレスを抱えた子どもの心に寄り添える教師になりたいです。当時の担任の先生やカウンセラーの先生へのご恩の恩送りです。「先生のおかげで学校が楽しくなった!」と言ってもらえたら最高ですね。

高校生へのメッセージ

日本福祉大学は、他の大学と違い、どの学部であっても「福祉」のことを学べることができる大学だと思います。障害を抱えた方も多く在籍しています。日本福祉大学で、ボランティアや授業支援などを通して自分が今まで見えていなかった「福祉」という分野の視野を大きく広げてみませんか。

日本福祉大学 教育・心理学部 子ども発達学科 学校教育専修 学校教育コース3年

前田 浩輝さん

HIROKI MAEDA

  • 滝造(バレーボールサークル)所属
  • 佐賀県立伊万里高校出身

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<取材:福岡オフィス>