審査員全員が最高点を付け、文句なしの最優秀賞でした。「いかだ造り」という実体験をもとにしており、その行動力に拍手です。よい思い出ができましたね。また、「三十本程の竹を切ってきて」「全部で二百キロぐらいの重さ」「六つのチューブ」「二ヵ月もかけて」……と、具体的に書かれている点が評価のポイントになりました。それでいて説明的にならずに、大冒険に取り組むドキドキ感・ワクワク感が伝わってきます。タイヤ屋さんのおじさんや教頭先生といった周りの人の愛情も文章から感じられ、登場人物のキャラクターが生きています。いかだ造りの行動と感情がバランスよくまとめられている点を高く評価しました。