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お知らせ

お知らせ

4年ぶりに開催!2023年度フィリピンスタディツアー

2023年10月03日 NEWS

1.フェアトレードの精神で

 本校のフィリピンスタディツアーの大きな特徴は双方向性のある豊かな取り組みであるということです。「海外に行く」だけではなく、「日本にて海外の生徒を受け入れる」、しかもその取り組みの中で「フェアトレードの精神」が生かされているということです。基本的に渡航費は生徒たちが負担しながら、双方の地での生活やアクティビティにかかる費用は互いが保障し合う仕組みを作ってきました。

 今年度の取り組みは7月31日から、まず10日間に渡り、姉妹校の生徒たちを日本にて受けいれました。そして、World Youth Meeting(後述:WYM)の取り組みを終え、8月9日から13日間、フィリピンを訪問するという日程で取り組みが進んでいきました。この2つの取り組みすべてが本校の「フィリピンスタディツアー」です。生徒たちはそれぞれにおいてホームステイをし、実際に現地の生活に溶け込むことにより、その国・地域の文化を学びます。この3週間以上に渡る生活を通して、彼らは友情を育んでいきます。

出会ったばかりの頃-なんだかまだぎこちない

みんなでロールケーキを作ります

京都に出かけました

最後のアクティビティはみんなでプール-こんなに仲良しになりました

フィリピンの先生はとにかくボジティブ

仲が良くなるとグループ活動も順調です

2.友情が育む英語活用能力

 毎年、8月初旬に日本福祉大学・立命館大学を拠点にした英語によるプレゼンテーション大会WYMが開催されます。この大会は、アジアの大学・高校が日常的に交流を重ねながら、主にSDGsの課題に関わる探究活動の成果を英語で発表します。フィリピンスタディツアーに参加するメンバーも姉妹校の皆さんとチームを組み、参加をしますが、このプレゼンテーションの指導は姉妹校の英語の先生がAll Englishで行います。姉妹校の生徒の皆さんは日常的に英語で授業を受け、会話も英語で行っていますが、本校の生徒たちは必死です。「With smile!」と言われても、それがなかなか難しい。ここで力を発揮するのが友情の力です。「思いを伝えたい。」「あの子ともっと話がしたい。」「楽しさを共有したい。」という気持ちが生徒たちを前に進ませます。寝食を、そしてアクティビティを共にし、そこに互いの繋がりが育まれていく中で、「英語を話せるようになりたい。」という気持ちが生徒たちの背中を押します。彼らの努力と支え合いにより、見事、WYMにおいて、より優秀なチームに与えられるプラチナ賞を受賞することができました。今年度は、この成果を携えてフィリピンへの旅がスタートしていきました。

WYMプラチナ賞受賞

始業式でWYMの報告をしました

3.魅力的なアクティビティ

 4年ぶりの開催となったフィリピンスタディツアー。姉妹校の先生方が用意してくださったアクティビティはいずれも魅力的なものでした。姉妹校はちょうど新年度の開始の時期。全校生徒の皆さんの前でそれぞれ挨拶をする、ダンスやWYMの成果を披露するなど、日本の生徒も大活躍。早速、授業に参加をし、現地の高校生の一員となります。

 地域でのボランティア活動にも参加をしました。低所得層の家庭が密集する地域において、子どもたちとゲームを楽しみ、コーンスープやお菓子を振舞い、交流を深めた彼ら。使いかけの鉛筆を集め、大事に箱に入れ、日本から運んだ生徒のところには、子どもたちの長い列が出来上がりました。「この子たちはここに住んでいるの?」「学校はきちんと通えているの?」短い交流の時間だけでは彼らの生活の様子を具体的には想像できないながら、しばし、ここに住む子どもたちの生活や将来のことに思いを馳せます。マングローブフェスティバルにも参加するとともに、久しぶりにマングローブやカカオなどの植樹の活動も行うことができました。ネグロス島に残る戦跡やその戦跡を守る活動の様子についても学び、生徒たちは国際交流や支援がどうあるべきかについて考えました。一方的な慈善の気持ちの押し付けではなく、双方の生活・文化・考えを尊重しながら、互いが幸せになるためには何をすべきなのか、これらの取り組みを通して、多くのことを考え、学んだようです。

 私たちの交流は続きます。ぜひ考え続けよう、学び続けようと生徒たちに呼びかけたいと思います。

授業が始まりました

シライ市見学トライシカルで出発

ツゥロンづくりに挑戦

ボランティア活動にて

マングローブフェスティバルに参加

フェスティバル参加の様子

マングローブの植樹を終えて

皆と一緒の食事はおいしい

学校のCafeの前で休憩

カカオの植樹活動

先生も探究活動をします

植樹を指導してくださったイカオアコの皆さんとともに

フィリピンに残る日本軍の病院

ネグロス島に遺る戦跡を学ぶ

日本兵慰霊碑を前に考える

ランチは先生の手作り

The Ruinsをバックに記念写真

See you!

過去の「夏の取り組み」

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