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お知らせ

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世界とつながり、僕らの未来を考える
ー日本福祉大付属高等学校2016夏の取り組み

2016年09月23日 NEWS

 この夏、日本福祉大学付属高校では、「世界とつながる」ダイナミックな学びが展開されました。
 語学研修とともに、フィリピンでは環境問題を、イギリスでは福祉の発祥と現状を学びました。この美浜の地では「和太鼓」という日本の文化を、World Youth Meetingでは互いの考えを発信することを通して、世界とつながる取り組みを行いました。これらの取り組みはいずれも、世界に視野を広げ、自分たちの未来を考え、学ぶ取り組みでありました。

1.スタディツアーinフィリピン(7月20日から7月26日)

 「マングローブの植樹活動を通して、世界の環境を学び、考えよう」を合言葉に、今年度より始まった海外研修です。初年度の今年は1年生の生徒4人が参加をしました。
 日本福祉大学経済学部教授であられる後藤順久先生が代表を務める「環境NGO Ikaw-Ako(イカオ・アコ)」のプログラムを活用し、フィリピンネグロス島にあるシライ市を訪れました。Ikaw-Ako研修センターにて午前中はマンツーマンの英語研修を4時間受講し、午後は研修での学びを活かしたアクティビティとして①マングローブの植樹活動②シライ・インスティテュート高校との交流③リサイクルバッグ製造工場の見学と交流④シライ市の観光⑤バダッグ村での小学生との交流⑥カービンリーフへの遠足などに取り組みました。この中のいくつかの活動にはシライ・インスティテュート高校の皆さんも同行をしてくださり、大いに交流を深めることができました。
 この研修の成果をWorld Youth Meetingで発表をするため、研修中は毎晩、その日に学んだことを討議する時間を持ちました。マングローブ再生の大切さは実感できたものの、それに付随する課題の多さに、問題が抱える困難さや複雑さに悩みながら討議を繰り返すことになります。また、この討議は自分たちの未来を考える時間でもあると痛感しました。正解のない問いへ語りかけ続ける力が求められていると実感する学びでした。

宿泊先であるイカオ・アコの研修センター左の軒下が食事をするスペース。中央のヤシの木がいかにも南国であることを感じさせます。

午前中は、施設内のスペースで、マンツーマンによる英語のレッスン。

研修センターから少し離れたダップダップで、現地のシライ・インスティテュートの高校生と一緒に、マングローブ再生のための植樹をおこないました。

研修センターから約1時間のところにある山間のパダック村でも、地元の小学生と一緒に植樹をおこないました。

女性の経済的自立と環境保護の両方の実現を目指して設立されたリサイクルバッグ工場を見学しました。バッグの「生地」には、ジュースのラベルが使われています。

現地のシライ・インスティテュートの高校生とお互いの紹介やゲームをして交流しました。その後も、市内観光や植樹、海水浴で一緒に活動しました。

このカトリック教会は、スペイン統治時代の名残の一つですが、いまでも市街のあちこちにその名残を見ることができます。

シライ市街観光の際には、公設市場にも立ち寄り、現地の庶民の方々の生活ぶりも見てきました。

最終日は、コバルトブルーの海と空に囲まれたカービンリーフへ行き、シュノーケリングや海水浴、ビーチバレー、食事をして楽しみました。

2.イギリス語学研修(7月24日から8月6日)

 「街中が博物館、そのイギリスで本場の英語を学ぼう!」7月24日、1年生から3年生までの15名の生徒がイギリスに出発をしました。この研修の最大の目的は異文化に触れることを通して語学力を向上させ、実践力を身につけることにあります。7月24日から8月6日までの2週間、午前中は語学学校Passmores Academyでの英語の研修、午後はアクティビティ、そしてホームステイにおけるホストファミリーとの交流を通して、英語の力に磨きをかけます。
 生徒たちが最も楽しみにしていたものが2つあります。一つはイギリス観光です。ロンドン市内・ワーナーブラザーススタジオ・オクスフォード・グリニッジと訪問、見学を行いました。街中が博物館、そしてハリー・ポッターに会える、生徒の心はワクワク、ドキドキ。勇気を出して英語を使ってみよう、その気持ちを後押ししてくれた強い力をこの観光は持っていました。
 もう一つは本校ならではの取り組みである高齢者施設の訪問です。イギリスは「福祉発祥の地」でもあります。高齢者一人一人のそれまでの生活のあり様を大切にしているイギリスの取り組みを学ぶことができました。今年度はロンドン大学の研究員であるNoriko Cabelさん(知多郡武豊町出身)にイギリスの貧困問題とその対策についての講義をしていただくなど、より深い学びにも取り組みました。
 2週間のホストファミリーとの出会いは生徒たちに多くのことを教えてくれました。まずは事前学習の大切さーどれだけの準備をしてこの研修を迎えるか、つまり日々の学習の大切さを実感することができました。そして、勇気・想像力・笑顔がより英語力を伸ばし、研修中の学びを深くすることにも気がつきました。現地での生活に慣れず、不安になることも多々ありましたが、その問題を乗り越えていく鍵は自分の中にある!生徒たちの頑張りに、“Proud of you”と称賛を送ります。

22時間かけてイギリスに到着!

英語のレッスン

クリケットに挑戦!

街が博物館!ロンドン観光

ハリー・ポッターに会いに行こう!

オックスフォード大学を見学しました

現地の高校生とも交流

お別れパーティー

3.日本福祉大学主催「World Youth Meeting」(WYM)への参加(8月7日・8日)

 アジア各国の大学・高校生による英語プレゼンテーションを中心とする国際交流イベントであるWYMが、今年も日本福祉大学東海キャンパスで開催されました。異文化理解や交流・ICTの活用・英語活用能力の向上などを目指して、21世紀型学力を学び、実践する場として日本全国からも多くの高校生・大学生が集います。海外からは韓国・台湾・インドネシア・フィリピン・マレーシア・カンボジアから高校生や大学生が集まります。
 今年のテーマは『Building Our Shared Future-Our Commitment to the Next 10 Years』です。本校からは1年生・3年生の2チームが参加しました。1年生はフィリピンスタディツアーを通して学んだ「マングローブの植樹活動から世界の環境を考える」をテーマに、1年生ながら堂々とした態度でプレゼンテーションを行いました。3年生国際・英語コースの生徒の皆さんは、SNSの力を使って世界の抱える4つの課題(War Education Environment Poverty)にどのように立ち向かうのかを台湾の国立鳳新高中学校の生徒の皆さんと一緒に発表を行いました。結果は3年生がプラチナ賞、1年生がゴールド賞を受賞しました。
 英語での質疑応答があり、ドギマギする場面もいくつかありましたが、大変いい経験となりました。更に力を伸ばすべく、2学期も大いに頑張っていこうと実感できる取り組みでした。

1年生の発表―手振りを交えてのプレゼンテーション

初めてのWYM-―少し緊張しています。

プレゼンテーションに笑顔は欠かせません。

質問には知恵を寄せ合って。

3年生の発表が始まりました。台湾の学生さんと一緒に

世界が抱える4つの課題を提示

寸劇も入れてわかりやすく

SNSの持っている力をアピールします

ICTの活用もこの大会の主要テーマです。

さあ質問の時間、3年生でも緊張します。

学長二木先生も挨拶は英語です。

4.和太鼓部―TOMODACHIプロジェクト アメリカピッツバーグとの交流(8月6日から8月14日)

 日米協会TOMODACHIプロジェクトにおいて、アメリカピッツバーグ芸術高校と本校の交流が始まり、今年度が2年目の取り組みになります。昨年度は本校の和太鼓部の生徒がアメリカへ、今年度は私たちが日本に彼らをお迎えすることになりました。
 この交流の出発点はアメリカで和太鼓に励む高校生が「ぜひ、日本で和太鼓に取り組んでいる高校生と交流したい」と発案してくれたことにあります。全国大会連続出場の本校に白羽の矢がたちました。今年はホストファミリーも和太鼓部のメンバーが引き受けるとともに、地元美浜町の協力も得、より豊かなプログラムを計画・実施することができました。
 なにより驚いたのは、アメリカの高校生たちの和太鼓演奏の腕前が昨年度と比べて格段に上達をしていたことです。短い合同練習のなかでも、彼らの吸収力には驚かされるばかりでした。「日本の高校生も負けてはいられない」和太鼓という文化を通して、言葉の壁を軽々乗り越えて、互いに学びあう高校生の姿に国境はありませんでした。手を取り合い、目を見つめあい、呼吸を合わせて演奏に取り組む彼らの姿は多くの感動を私たちに与えてくれました。
 8月13日(土)には日米合同演奏発表会が日本福祉大学文化ホールで開催されましたが、見事に息のあった演奏を彼らは披露しました。美浜町の皆さんも大勢足を運んでくださり、惜しみない拍手を送ってくださいました。
 2年をもってこのプロジェクトはいったん幕を降ろしますが、互いのつながりを確信した彼らの取り組みが今後どのような広がりを作り出してくれるのか、期待して待ちたいと思います。

ピッバーグからの学生が来日!
セントレアでお出迎え。

魚太郎で歓迎BBQ
豪快な海の幸を美味しくいただきました。

魚太郎で太鼓演奏
ピッツバーグの学生も演奏デビュー!

野間大坊見学

英語と日本語が飛び交う合同練習

プロの和太鼓集団「志多ら」の活動本拠地である東栄町を訪問。
長時間の太鼓の打ち込みに初挑戦!

常滑で陶芸体験 手びねりに挑戦
こだわりの逸品が完成!

南知多ビーチランドへ
海の動物たちと触れ合い大興奮!

日米合同発表会大成功!
気持ちをひとつに合同演奏

ピッツバーグの学生帰国の日 涙なみだのお別れ!また会う日まで!

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