実践的活動を通したアシスティブテクノロジー (支援技術)
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研究期間 2005 年度〜2007 年度 【要旨】 |
1. 研究の背景と目的 心身に障害を持つ人 (以下, 利用者) への支援技術 (Assistive Technology, 以下 AT) は 2 つの意味を持つ. 1 つは利用者の機能を増大, 維持または改善するために利用される機器・道具やシステムを示し, もう 1 つは利用者が適合した機器・道具を選ぶ, 入手する, 有効活用することを援助する支援サービス1)である. また AT は, リハビリテーション工学を含む工学的側面, 社会福祉学等における相談援助技術の手法, 心身障害に対する 医学的側面, 地域作りや流通を含む社会学的側面等を持つ学際的な領域であるが, さらに WHO の ICF (国際生活機能分類) の生活機能構造モデル2)から, AT 利用者の障害を 「誰にでも起こりうる生活上の障害」 と考えるならば, 利用者個々人に適合した機器・サービスが適用される非常に個別性の高い技術領域でもある. これらのことより AT は, 機器やサービスに人が合わせるのではなく, 人に機器やサービスを合わせるといった視点が 必要である. したがって AT 研究は, 実生活場面においての相談や実践活動から利用者ニーズを発掘し, 機器開発や適合技術の 向上を目指すという研究スタイルをとるべきである. 本研究では本学の学際的な環境を生かし, 実際の利用者への福祉用具や支援機器の適合相談及び製作・改造・調整等の支援の 実践を行ないながら, AT 機器開発や適合支援に必要な要素技術, 評価技術および支援サービス等の研究開発を行なうものである.
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Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University