(H19)はじめてのふくし~福祉社会入門~講座
概要
「いのち」「くらし」「いきがい」を大切にして、人が豊かに生きていくことを支える社会(福祉社会)の実現を目指して、身近な人や生活空間をテーマに、それぞれの話題に潜在する福祉課題への気付きを目的とした講座を実施。
講座名 | はじめてのふくし~福祉社会入門~ |
---|---|
日程 | 5/31、6/21、6/28の各木曜日、7/6の金曜日 15:00~16:30 |
場所 | 日本福祉大学半田キャンパス |
受講料 | 一般:各500円 学生:無料 |
内容 |
「変わる家族と子どもの社会化~子どもを育む地域の役割~」 講師:後藤澄江(日本福祉大学社会福祉学部教授) 「生活環境のユニバーサルデザイン~7つのポイントと住まいのバリアフリー~」 講師:田中 賢(日本福祉大学情報社会化学部助教授) 「将来の人口と生活の変化~若者と高齢者、雇用と社会保障の社会バランス~」 講師:遠藤秀紀(日本福祉大学経済学部助教授) 「犯罪と非行の心理~少年のこころと向き合う~」 講師:加藤幸雄(日本福祉大学社会福祉学部教授) |
「変わる家族と子どもの社会化~子どもを育む地域の役割~」
今、子どもの社会化への関心が高まっている。社会化とは、社会を構成するひとりの人間として成長していく過程のことを意味する。しかし、子どもの社会適応力の低下や親による児童虐待など、子どもの成長・発達の過程(社会化)にはいくつかの課題があり、その支援のあり方が問われている。この講座では、子どもの社会化を促す仕組みや課題を理論的に学びながら、子育て子育ち支援の実践事例について学ぶ。
「生活環境のユニバーサルデザイン~7つのポイントと住まいのバリアフリー~」
ユニバーサルデザインとは、「誰でも平等に利用できる」デザインというだけではなく、自由度や直感性、安心度など、7つのチェック項目にも配慮した「モノ」のデザイン・設計思想のことを言う。身の周りを見渡しても、生活家電から住宅まで、ユニバーサルデザインを謳う商品が増えた。この講座では、ユニバーサルデザインを満たす要件や対象者への配慮について理論的に学び、最も身近な生活環境である「住まい」を事例に、ユニバーサルデザインのポイントを身につける。
「将来の人口と生活の変化~若者と高齢者、雇用と社会保障の社会バランス~」
少子高齢化社会の到来や人口減少に関する話題をよく耳にするが、実際にどの世代がどれだけ増減し、そしてどのような社会課題が顕在化してくるのだろうか。人口構造の急速な変化は、高齢者の雇用や就労、年金制度にまで問題を波及させており、若者・高齢者を問わず直視しなければならない社会課題となっている。この講座では、人口構造の変化や年金制度への影響について整理し、相互扶助や社会のバランス力について学ぶ。
「犯罪と非行の心理~少年のこころと向き合う~」
近年は、強盗や傷害などの粗暴犯が増える一方で、強制わいせつや住居侵入、そしてひったくりやオレオレ詐欺など、犯罪件数の増加とともに、犯罪の多様化が進んでいる。これは何も大人に限った話ではない。犯罪や非行は14歳から17歳をピークに発生し、またその要因は現在の社会状況に起因する。この講座では、犯罪心理の側面から加害者の心の葛藤や犯罪に至る過程を整理しながら、加害者と被害者それぞれに対する援助のあり方を司法福祉の領域から理論的に学び、修復的司法の必要性について考える。