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コンテストに応募する
第22回 高校生ふくし文化賞エッセイコンテスト

活用事例

エッセイコンテストは表現力を養う絶好の機会。
きっと未来を生きる力になる。
各学校での事例をご紹介します。

先生の声

第21回高校生福祉文化賞エッセイコンテスト 優秀学校賞の受賞校の声を紹介します。

優秀学校賞受賞
日本女子大学附属高等学校 田尾 澄子 先生

この度は優秀学校賞を賜り、大変光栄に存じます。

 このエッセイを書くことをきっかけに、生徒は日頃気にも留めないような事柄について深く考え、社会の矛盾や「福祉」「幸せ」について意見をまとめる時間を持っています。

次代を担う高校生に、自分だけでなく周囲の人も見知らぬ人も、全員が幸せであることを考えさせる、貴重な機会を設けてくださっていることに深く感謝申し上げます。

日本女子大学附属高等学校
優秀学校賞受賞
桜美林高等学校 首藤 元彰 先生

この度は、優秀学校賞を賜り、大変光栄に存じます。

「福祉」という言葉を通じて、自分や他人の幸せ、日ごろの人との触れ合いや些細な出来事、または将来の夢等を考えるとてもすばらしい機会をいただきました。ありがとうございます。

生徒も目の前の生活に追われがちになりますが、このテーマを考えるにあたり、改めて大切にしている自らの思いを見直したことと思います。

本コンテストが益々発展することをお祈り申し上げます。

桜美林高等学校
優秀学校賞受賞
日本福祉大学付属高等学校 半田 こすも 先生

優秀学校賞をいただき、ありがとうございます。

付属高校という繋がりの中で、初回より全校でエッセイに取り組んできました。先輩の作品にも触れながら自分の書きたいことを考える時間をつくっていますが、しだいに、また上級生になるにつれても、生徒の自身の感情へ向けるまなざしが深まっていくように感じています。

教員も、生徒の真摯な思いに寄り添いながら共に歩みを進めていきたいと思います。

日本福祉大学付属高等学校

 

先生と生徒の声

宮崎県立明星視覚支援学校の海野先生と生徒さんに、コンテストに寄せる思いを伺いました。

先生思いを言葉で伝えることは、困難だが素晴らしい。

視覚支援学校の生徒にとって、エッセイを書くことは自身の障がいに向き合い、将来まで考えることだと思います。生徒たちは、これまでじっくり自分に向き合う経験が少なかったため、最初は箇条書きから始め、それを文章にしていく作業を繰り返し、何度も推敲を重ねながらエッセイに取り組みました。思いを深く掘り下げ、整理した上で、自分の言葉で表現する。このプロセスは、志望大学の出願書類や面接など、自分の言葉で伝える場面で大いに役立ち、受賞した2名は志望校に合格しました。言葉で他者に思いを伝えることの大切さも実感したことと思います。今後もこの経験を生かし、社会に自ら発信していく存在になってくれることを期待しています。

生徒エッセイを書いたことで、将来の課題や目標が明確に。

このコンテストに参加した理由は、視覚障がい者にとってまだ厳しい社会の現状や、これからどんな社会にしていきたいのかという、自分の思いや考えをたくさんの人に知ってもらいたいと思ったからです。書く上では点字を知らない方にも伝わるよう、自分の簡単な生い立ちとともに、点字と墨字のどちらもあって当たり前だと思っている理由を挙げ、わかりやすい表現を心がけました。エッセイを書き、最優秀賞を受賞したことで、将来の課題や目標が明確になり、大学進学へのモチベーションもアップしました。授賞式では他の受賞者の作品を聞き、心が温かくなりました。これから思い描く社会に近づけるために、進んで行動していきたいと思います。

生徒文字にして整理することで、人とのつながりを再認識。

私は、苦手なことに挑戦することの大切さを伝えたいと思い、このコンテストに参加しました。心がけたのは、具体的に簡潔に書くこと、800字に収めるために、特に気持ちが変化した部分を書くことです。自分の経験を整理し、文字にすることで、普段の生活では意識していなかった「人とのつながり」に気づくことができました。陸上に誘ってくれた先生、家族や友達など、支えてくれる人たちが周りにいてくれることがどれほど心強いか、改めて実感しました。経験をエッセイに書くことで、私自身も改めて挑戦することの大切さに気づけたのです。この経験を生かして、これからも様々なことに挑戦したいと思います。

宮崎県立明星視覚支援学校

日本福祉大学付属高等学校の半田先生と生徒さんに、コンテストに寄せる思いを伺いました。

先生伝える力を磨くだけでなく、自分の経験を振り返ることにも役立ちます。

エッセイは自分の経験やエピソード、考えたこと・感じたことを表現するために最適なツールだと感じているため、初回から全校一斉に取り組んでいます。教科の担当や担任をしているだけでは見えにくい生徒の個性や感性理解を深めるためにも役立ちますし、その生徒との向き合い方を考える機会にもなるためとても有意義だと思います。

今後も書く力・伝える力の向上と生徒理解のため、エッセイコンテストに取り組んでいきたいと思います。

生徒エッセイを書くことで、他者への思いやりをより強く意識するようになりました。

エッセイは普段消化しきれない感情を整理する機会として役立っています。自分の感情を見つめなおし、それをエッセイに込めました。作品を読んだ先生からは個別に声をかけていただき、新たな出会いや経験を得ることもできました。

また、過去の後悔や今後こうなりたいという願望を文字にしたことで、他者への思いやりをより強く意識するようになったとも感じています。言葉や文字は曖昧にせず、受け手にとって分かりやすい表現をすることが大事だということも学ぶことができました。

日本福祉大学付属高等学校