MENU

TOPICS

2022.01.13

【地域連携教育】COCデイ(「知多半島のふくし」公開授業)が開催されました

 12月23日(木)、COCデイがオンラインで開催され、3キャンパス7学部から学生約600名が参加しました。

オンラインで開催されたCOCデイのタイトル画面

 日本福祉大学は文部科学省の「地(知)の拠点整備事業」を契機として、各学部と全学教育センターが連携して地域連携教育を推進し、持続可能な「ふくし社会」を担う「ふくし・マイスター」の養成に継続的に取り組んでいます。そのひとつである「知多半島のふくし」(全学教育センター開講「地域志向科目」)は、“ふくし”の視点で知多半島の地域を見つめ直し、各学部の専門性を活かしてその特性や課題を理解するとともに、地域への働きかけや多分野・多職種の連携によって課題の解決策を見出すことを目的としています。

 この科目では「COCデイ」という特別授業を設け、地域において課題解決に取り組む方々を講師に迎え、日本福祉大学のキャンパスが所在する知多半島の地域の現状や課題への理解を深める機会としています。2021年度は、健康科学部の協力のもと、「障がい児の学校教育支援について考える」をテーマにシンポジウムが企画されました。

登壇いただいた講師の方々

 はじめに、本企画をコーディネートした健康科学部宮田美和子准教授から、「教育や福祉の現場で支援に関わっている人や当事者家族の話から個別支援の難しさだけでなく、やりがいを感じてもらいたい」、そして「保健・医療・福祉を学ぶ専門職として、私たちが専門職として将来できること、また大学生として今から関われることなどを考え、実践に向けて一歩踏み出すきっかけになってほしい」と、講演のねらいについて説明がありました。
 また、個人情報の取り扱いの難しさから講演をうけてもらいづらいテーマであったにもかかわらず、半田市からたくさんの関係者が講師として登壇いただいている点に触れて、このことは“学生への期待の表れ”であると受講生へのメッセージと講師への謝辞が述べられました。

 基調講話では、半田市障がい者相談支援センターの加藤恵センター長より、「できないことがあってもいい、困ることのない社会へ~インクルーシブ教育のために私たちができること」というテーマでインクルーシブ教育に必要な合理的配慮とチーム支援についてわかりやすく講演いただきました。後半には、基調講話を踏まえて半田市で課題に関係するゲスト講師の方々から、それぞれの視点で事例報告をいただきました。

 学生の視点から事例報告をした健康科学部福祉工学科情報工学専修4年の川角香南子さんは、ジョイスティックを使ってイラストを書いている障がい当事者にパソコンでのイラスト指導をZoomで行った体験から、「(当事者は)できることが増えることで、自己効力感をたかめられる」と機器環境とともに人による支援環境の調整について示唆しました。そのうえで、学生はアルバイトやボランティアなど、はじめは自分の得意を活かして関わっていくことで、多様な視点で物事を考えられるようになることが大切とまとめました。

プログラム内容

<基調講話>
半田市障がい者相談支援センター
センター長
加藤  恵 氏
<シンポジウム>
■事例報告
半田市教育委員会 中井 康友 氏
愛知県立ひいらぎ特別支援学校中学部主事  池田 真悟 氏
当事者家族 荒木 尚美 氏
健康科学部福祉工学科情報工学専修4年 川角香南子 氏
半田市障がい者相談支援センター 法安 佐栄 氏
■コメンテーター
半田市障がい者相談支援センター
センター長
加藤  恵 氏
■コーディネーター
健康科学部 准教授 宮田美和子

受講生は、「知多半島のふくし」科目担当の佐藤大介全学教育センター助教のもと、その後の講義の中でシンポジウムでの気づきや学びについてレポートにまとめました。

関連リンク