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2020.10.29

全学FD/SD事業「コロナ禍における地域連携と手法」を実施しました

 全学教育センターでは、各学部に共通する初年次の英語教育やICT教育とともに、本学の特色ある教育である地域連携教育や、教育の質保証を推進する学修支援・管理を担っています。2020年10月22日(木)に、教職員を対象にZoomを用いて地域連携に係るFD/SDを実施し、25名の教職員が参加しました。

 「コロナ禍における地域連携教育の推進と手法 ~Zoomを用いたオンラインフィールドワークの講義実践から~」をテーマに、社会福祉学部の「総合演習」(1年次ゼミナール)内で6月に実施したZoomを用いたオンラインフィールドワークの事例をもとに具体的な講義手法を学ぶことを目的に開催されました。今回の事例は、教員と地域連携アドバイザー、学生の代表が遠隔配信の機器をもって地域フィールドに入り、街の紹介もしつつ地域住民の方へのインタビューなどを配信し、受講生は自宅で視聴して学習を進めるものでした。

ふくし・マイスタープログラムの説明

総合演習のオンライン講義の事例紹介

 はじめに全学教育センターの佐藤大介助教から、大学が地域貢献を求められている背景と本学が推進する地域連携教育である「ふくし・マイスター」プログラムの説明とともに、昨今のコロナ禍の中でいかにして地域連携教育を推進するかという課題が提起されました。

亀崎地区でのオンラインフィールドワークの様子

現地に立って学生と地域住民の関係性を説明

 次に、オンラインフィールドワークの現地コーディネートを担当した池脇啓太地域連携アドバイザーから、半田キャンパス(健康科学部)が位置する半田市亀崎地区において、学生と地域団体とが相互に補完し合いながら取組が展開されていることやこれまで培ってきた大学と地域との関係性について説明がなされました。

 それを受けて、全学教育センター村川弘城講師から、受講生にフィールドでの取組をもとにいかに学びを展開していくか、その手法と教員の役割について説明がなされました。特に、現地からの配信について、地域における住民と学生とコーディネータとの関係性を伝えられるかという点や、配信上のリスクマネジメントに係る教員の役割分担が詳述されました。また、オンラインフィールドワークのメリットについて、移動における配慮をする必要がなく、コロナ禍の中、受け身の視点だけでなく、学びの保証という新しい学修ニーズへの積極的な観点からも優位性がある点が指摘されました。

村川講師によるオンラインフィールドワークの整理

まち歩きの配信時の環境と教員の役割について

 参加者からは、遠隔授業でも工夫をすることによって質の高い授業や地域連携教育を行うことができることを再確認できたといった感想がありました。