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6月24日 新任教員FD学習会を開催しました

2010年6月24日、美浜キャンパスにて全学教育推進室主催の2010年度第2回新任教員FD学習会を開催し、8名の新任教員が参加した。今回のFD学習会では、近年増加傾向にある発達障害や精神的に不安定な学生をテーマに取り上げ、大学教員に求められる対応の基本を学習した。

冒頭で、事前に新任教員に記入・提出をお願いしていた4月実施の新任教員オリエンテーションアンケートの集計結果を報告した。 機構長の挨拶に続き、学生相談室の若山氏から精神的に不安定な学生への対応の基本をお話いただいた。若山氏は、精神的に不安定な学生の症状や教員が学生から受ける可能性のある相談について述べた後、学生相談室で行っているサポート内容や、教員がどのように相談室を利活用できるか具体的にイメージできるよう話を展開した。最後に、新任教員に知ってもらいたい本学学生の特徴を説明された。

次に、障害学生支援センターの田倉先生から発達障害の概要や大学生活の中で見られる困難さ、発達障害学生の特徴および対応の基本をご説明いただいた。さらに、障害学生支援センターでの取組やセンターで行っている個別の学習支援についても紹介された。 続いて、湯原全学教育推進室員が以前精神的に不安定な学生と接した事例を数件紹介したところ、参加者からもこれまで学生と接して困惑した事例が出され、参加者間で情報共有・情報交換することができた。

参加者アンケートでは、8名全員が「自分に有用な情報を得ることができた」と回答しており、7名が「今後の自身の取り組み(教育・業務・学習活動など)に生かせると思う」と回答していた。今回のFDは新任教員の「学生と関わる力」の向上に繋がる内容であったといえる。

来年度に向けては、参加者間での情報共有・情報交換の時間を充実させることが課題として浮かび上がった。「レポートが書けないが配慮してほしい」と申し出があった事例や、学生同士の討論に入っていけない事例など、それほど深刻な症状を呈しているわけではないが教員に何らかの工夫が求められる事例の対応について、参加者間で検討を行うとよいのではないか。より効果的で有益な内容にするために、形式面でのさらなる検討が必要と思われる。

なお、学習会の様子は収録してオンデマンドコンテンツ化し、当日欠席した教員を対象にオンデマンド配信した。

PDF当日のプログラム
PDF参加者アンケート結果

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