2月9日(土)、高浜高校SBPに所属する高校生がプレゼンターを務めた、第58回ざっくばらんなカフェ「高浜高校SBP ~旅立ち~」が開催されました。
SBPとは、ソーシャル・ビジネス・プロジェクトの略。地域の課題を、地域の資源を活かして解決を目指す取り組みで、活動の持続性を持たせるため「ビジネス」の視点が取り入れられているのが特徴です。高校生レストランの仕掛け人で今回のカフェのプレゼンターでもある岸川政之さんの講演がきっかけとなり、高浜高校で活動が始まり、2017年度からは部活動のひとつになりました。
第Ⅰ部では、高校生たちから活動の紹介がありました。3年前に「オリジナル鯛焼きの金型を作ります」と話していた高校生たち。単に金型を作って販売するだけでなく、地元高浜ならではの技術(鬼瓦職人と自動車産業の技術)を使った金型を全国のさまざまな高校に拡げ、お互いに交流し合いながらそれぞれの地域を盛り上げてきたことが報告されました。また、これまでの高浜高校SBPをテ-マに開催したざっくばらんなカフェを通して、SBP活動に共感した参加者から、自身の持っている技術の提供や食材の提供など地域から様々なあたたかい応援を受け活動していることも報告されました。
第Ⅱ部では、岸川さんより、自身が高浜高校と関わるようになったきっかけをお話しいただいた後、SBPに参加している高校生たちや先生方の想い、そして、活動を支えてきた地域の企業や職人、市職員たちの声が引き出されていきました。
最初は人前に出ることが苦手だった高校生が、繰り返し練習し、大勢の人の前でも自分たちの活動をプレゼンテーションできるようになったこと、相手のことまで考える余裕のなかった高校生が、この活動を通して「人に喜んでもらいたい」と考えて行動するようになったこと、「私たちが活動できるのは、多くの方に支えられているから。だから、感謝の気持ちを忘れていけない」と伝えられるようになったこと、3年間で大きく成長した姿を見せた高校生たちに、参加者は共感し、これからも応援しようという盛り上がりを見せていました。
第Ⅲ部では、高校生たちを囲み、全員でのカフェタイム。活動へのアドバイス、自分も何か関わりたいという相談等、参加者それぞれが何か応援ができないかと話している様子がうかがえました。SBPは、高校生たちが輝ける活動であるとともに、高校生たちを応援しようとする大人たちの心も輝ける活動です。
この春卒業を迎える3年生が、これまでの経験を活かしてどのような進路を選んでいくのか、そして、後輩たちがこれからどのように活動を拡げていくのか。ますます楽しみな高浜高校SBPです。