第23回ざっくばらんなカフェは「ざっくばらんなまちづくり論」をテーマに、2月9日(日)に「長久手市 福祉の家」で開催されました。まずは、高浜市の杉浦崇臣さんから「まちづくり協議会」について、「地域でしか解決できないことや、地域で取り組んだほうがよりよいサービスにつながるものは地域で行う。そのために必要な権限と財源を地域へお返しする。」との説明がありました。
また、この10年の成果として、退職した方の“地域デビュー”など地域での活躍の場につながっていること、人と人とがつながり新たな輪が生まれていること、さらに行政の変化としては、地域に寄り添い一緒に汗を流すことで地域との距離が縮まり、信頼関係の構築につながっているということを語りました。
杉浦さん(高浜市)
名久井さん(長久手市)
長久手市の名久井洋一さんは、“たつせがある”まちづくりということで「たつせがある課」があり、いろいろな人がまざって暮らすことで1人1人誰でも役割と居場所があるという取組みをまち全体で展開していきたい。そして、現在展開している地域共生ステーションの取組みや、市民と市職員の力を合わせた『新たな市民協働プロジェクト』の「次世代のまちづくりの担い手の発掘・育成」で実践している、①若手職員勉強会 長久手おむすび(むすんでいきたい。チームを組んで取り組む。)隊、②たつせがあるフォーラム、③市民協働プロジェクトチーム(集まってから課題を探す)のプログラムづくり、について熱く語りました。
プレゼンの内容は高浜市まちづくり研究センター副センター長の吉村輝彦さんにより
記録されていきました
その後に行った吉田一平さん、吉岡初浩さん、コーディネーター平野隆之さんの鼎談では、まず吉岡さんが、「大家族たかはまを目指すためにどうしたらいいか」について、便利すぎるのもいけないように思うこと、情熱大陸ならぬ製造業が盛んで就業率が高い情熱高浜を目指したいこと、家を開いてざっくばらんなカフェをしている「ざっくばらんなカフェ田戸町店」オープンの話など、まちをどうしたら面白くしていけるかの思いを語りました。「職員力」については、住民との接点が増えることで時間や手間もかかるが意識を変えていくことで風土を作っていくことが重要と話しました。次に吉田さんが、お年寄りはお年寄りだけで暮らしたいわけではない、介護する人と介護される人の関係だとたつせがないが、共生すること(だいたい、ほどほど、まあまあ、適当に)を考えながら風土を作っていくことでたつせがあるとの思い、「職員力」については、2050年に向かって山の頂上に向かっていくところからピークが過ぎてこれからは人口が減少していく(頂上から降りていく)時代になるので、頂上は1つだが降りていく先はいろんなところに行きつく。誰も正解を知らないので遠回りでも失敗しても良いから住民と一緒にやっていくこと、“やれない”から“やってみる”というおおらかな社会を作っていく必要があると語りました。そういった両市長のまちづくりに対する思いをコーディネーター平野さんが上手に引き出していきました。
左から長久手市長吉田さん、コーディネーター
平野さん、高浜市長吉岡さん
80名の参加者で会場は満員
第2部のカフェタイムでは、長久手市と高浜市からの参加者が同じテーブルに座り、それぞれの市のまちづくりについて語りあい、他市の違う視点からのまちづくりの意見を聞いて、新たな発見があったり自分たちの市の良い面を再認識したりと、とても熱気のあるカフェが展開されました。
今回のお菓子 浮きやざこ(長久手市)
カワラッキーラスク(高浜市)
長久手市民と高浜市民によるカフェでの話し合い
の様子