CODE 012 担当教員 徳 前 元 信
テーマ 企業,組織と社会における会計
著書・論文
研究課題等
〔共著〕
『会計基準の国際的調和化』白桃書房
『日本の新会計基準』東京教育情報センター
『現代会計の論理』中央経済社
“Behavior Patterns Influenced by Accounting Standards in Japan:Criteria in Management Mind", International Association for Accounting Education and Research 2000.

ゼミ概要
[ゼミナール概要]

 会計が無味乾燥な計算ではないことは講義の中で説明した通りです。企業,組織や社会の中で会計の役割が高まるにつれて,それを習得し,活用する能力,その限界と可能性を学習することは意義があることだと思います。会計学習の意義は,営利企業に限りません。公的部門の価格設定,NPOや行政部門の会計技法取り入れ,環境監査,社会監査など,会計の理論・技法・考え方が,社会に普及し,かつ,浸透して続けていることでも理解できることだと思います。そうしたことを考慮し,机の上や,テキストの中だけではなく,実際の組織で生身の人間が中心となって行う行為,社会の実態に影響を与える行為として会計を学んでいきましょう。
 この会計を対象としますが,そのアプローチはいくつも考えることができると思います。
  1. 会計の計算・測定にこだわる。
    会計が基本的には実態を写す鏡(道具)であるならば,その鏡をいかに正確に写像できるかを考える。例えば,利益計算の方法,簿記の構造と理論など。
  2. 会計固有の論理にこだわる。
    会計の持つ固有の論理,ないし考え方を整理し,展開する。例えば,企業会計の構造,会計制度,経済の国際化と会計。
  3. 社会における会計の機能・役割を考える。
    会計の目的と機能。会計方法の帰結。環境会計。近代化に果たした会計の役割。経済状況と会計。発展途上国と会計。
  4. 上記のことで培った能力を,実際に活用する(例えば,財務諸表を通した実態分析や行動分析,料金設定における会計,会計方法の経済的効果など)。等々。
 このようなアプローチには諸君が重視したいものもあるでしょうから,とりわけ,計算,理論,歴史,実態分析等の(一つでも)自分自身の能力を磨いてください。
 当然,一定水準以上の簿記や会計の技法・知識を有していることが前提となりますので,それらを培う時間も設けたいと思います。
 1年目には,こうした分析を行うための基礎的な能力を培い,2年目にはそれを展開し,個別的なテーマを検討していきたいと思います。そのテーマ設定に関しては,諸君らと相談の上,テーマを絞っていきたいと思います。

[履修上の注意]
  1. これから自らの能力を高めようとすることに,努力を惜しまない方を歓迎します。
  2. 一定の簿記や会計の知識を必要とします。たとえ現在は有さなくとも,身につけようとする努力は必要です。
  3. 希望票には以下のことを記入して下さい。
    1. (1)志望した動機及び勉強したいテーマ(関心のある産業や企業も含む)
      (2)自己PR
      (3)会計や簿記の受講の有無,及び取得した資格など
      (4)趣味,特技,サークルなど
      (5)将来の希望

使用テキスト 担当教員からのメッセージ
最初のゼミにおいて指示します。  ゼミは,君たちが主役であるべきです。何分の一かの役割ではなく,それぞれが積極的・意欲的に学んで下さい。学習以外のゼミの活動も考えていきましょう。


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